佐藤琢磨は、インディカー第2戦ロングビーチの決勝レースを15番グリッドからスタートすることになった。今季開幕戦においてPPを獲得しました佐藤琢磨は、昨年のロングビーチで予選4番手からアメリカのトップ・オープンホイールレースにおける日本人初優勝。今年も予選の上位にグリッドを確保することが期待されていた。
金曜日のプラクティスでは4番手につけるラップタイムをマークし、佐藤琢磨のマシンセッティングは順調に進んでいた。ところが、予選日にトライしたセッティング変更で期待通りのハンドリングの向上がなされず、予選に向けてさらなるチューニングを施されたが、あと少しのグリップ不足が解消しきれなかった。予選第1ステージの第1グループで走行した佐藤琢磨は、グループトップと0.6600秒差の8位となり、第2ステージ進出を果たせなかった。この予選中に佐藤琢磨は、ハンターレイに対する進路妨害でペナルティを科され、ベスト2ラップが取り消されたが、第1グループでの8位という順位に変わりはなく、明日のレースには15番グリッドから出走することと決まった。佐藤琢磨 (15番手)「厳しい予選となりました。昨日からの2日間でマシンをよくしていくことはできましたが、改善が不十分でした。私たちは予選でも全力を尽くしました。ですが、Q1の通過も果たせず残念です。ファイナルプラクティスでは、これまでとは大きく違ったセッティングもトライし、レースに向けて最強のマシンを作り出せるようがんばります。今日の予選では走路妨害のペナルティーを取られました。私はソフトタイヤでアタックを開始するところで、相手はハードタイヤでアタックを行っていたライアン・ハンターレイでした。彼とは運悪く最終コーナーで接近してしまいました。ちょうどその先が計測ポイントで、私と彼の位置関係からすると、彼のラップタイムに悪影響を与えたとは思えないのですが、主催者は私にペナルティーを科すことを決めました」