佐藤琢磨は、インディカー 第4戦 サンパウロでインディカーに参戦してから初の表彰台となる3位でフィニッシュした。佐藤琢磨がインディカー参戦3年目にして、念願の表彰台を獲得した。前日の予選をトラブルにより出走できず、またエンジン交換による10グリッド降格ペナルティで最後列25番グリッドからのスタートとなった佐藤琢磨。
1回目のピットストップタイミングを早めに行う作戦を採用した佐藤琢磨は、ゴールまで15周を切ったところで5位にまでポジションアップ。そして、残り8周のフルコースコーション後のリスタートでエリオ・カストロネベス(Team Penske)とダリオ・フランキッティ(Chip Ganassi Racing)を2人まとめてパスして5位から3位に浮上。そのまま3位をキープしてインディカーでの初表彰台となる3位でフィニッシュした。佐藤琢磨 (3位)「3位でフィニッシュできて最高の気分です。最後尾からスタートしたレースで、たくさんのことが起きました。順位を上げていくには懸命に戦わなければいけませんでした。特にレース前半は、オーバーテイクに限らずストラテジーに従うだけでもハードで、1度はピットレーンで速度違反を犯してペナルティを受けたこともありましたが、それでも徐々に順位を上げていきました。1台ずつ抜いていったときは本当にエキサイティングでした。最後はリスタートのおかげで順位を上げられました。このときは言葉ではいい表せないくらい興奮しました。リスタートはいつでも大きなチャンスとなりうるものですが、決まったプランはないので、ブレーキをかけるまではどういう結果になるかわかりません。僕の前でエリオとダリオが横並びになっていたとき、ふたりを抜かすのは難しいと考えていましたが、彼らが思ったよりも早くブレーキングを始めたので、もしかするとこれはインサイドに飛び込んでいけるかもしれないと思いました。僕にはコーナーをクリアできる自信があったので、ものすごくエキサイティングでした。今回は難しい週末となりましたが、最終的に結果が得られてほっとしています。チームに3位の成績を持ち帰ると同時に、今季初めてチェッカードフラッグを受けることができました。本当に最高の1日でした」
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