元F1ドライバーの山本左近が、第49回衆議院議員総選挙で初当選を果たした。山本左近は、東海ブロック比例代表において自由民主党公認候補者として出馬。比例単独での名簿順位は31位だったが、自民党は同ブロックで9人が当選し、最後の9番目の議席に滑り込んだ。山本左近の出馬は今回が2回目。2019年7月の参議院議員選挙に自民党から比例代表で立候補したが、結果は落選だった。
愛知県豊橋市出身の山本左近(39歳)は、2006年にスーパーアグリで当時日本人ドライバーとして最年少でF1デビュー。2007年にはスパイカー、2010年にはヒスパニアレーシングからスポット参戦。2015年にはフォーミュラEにもスポット参戦している。2012年には日本に拠点を移し、医療法人/社会福祉法人の統括本部長として医療と福祉の向上に邁進している。今年、コロナ禍で東京オリンピックが開催されたが、F1日本GPを始め、世界的なモータースポーツイベントは軒並み中止に。自工会会長を務めるトヨタの豊田章男社長が『五輪で許されても4輪2輪は許されないのは不公平』と発言するなど、モータースポーツ文化について声を挙げており、元F1ドライバーの国会議員の誕生は、大きな一歩になりそうだ。