ニコ・ロズベルグが、初のF1ワールドチャンピオンを獲得した喜びを語った。表彰台以上でタイトルが決まる状態のニコ・ロズベルグだったが、後半は優勝したルイス・ハミルトンのスローペース作戦に引き入れられ、最終ラップまでセバスチャン・ベッテルとマックス・フェルスタッペンの猛追を受けた。
だが、見事に2位でフィニッシュしたニコ・ロズベルグは、11シーズン目にして初のF1ワールドチャンピオンを獲得。1982年にF1チャンピオンを獲得した父ケケ・ロズベルグに続いた。「これで2人のロズベルグがチャンピオンだ! 本当にスペシャルな気持ちだ」とニコ・ロズベルグはコメント。「でも、このような経験は当分はしたくないね! マックスとのバトル、最後のプレッシャー、ルイスのスロー運転・・・その間の気持ちは現実とは思えなかった。クレージーだったね。かなり緊迫していたので(忘れるには)時間がかかるだろう。最後の数周、後ろの二人の後ろに落ちてしまったら、終わりだった。楽しいわけないよ!」ニコ・ロズベルグは、ティーンエイジャーだったカート時代から戦かってきたルイス・ハミルトン、そして、自身のキャリアを支えてくれた人々の敬意を表した。「ここまでずっとルイスとレースをしていたように感じる。彼はいつも僕に辛うじて勝っていた。カートに乗っていた小さな頃でさえね」「だから、今回はさらに満足している。彼は驚くべきドライバーだし、驚異的なベンチマークだ。彼からチャンピオンを奪い取った。最後はほんの5ポイント差でね。信じられないよ」「僕が今いる位置にいるにはメンタルの強さが重要な成分であるのは確かだ。父と母はその大きな一部だ。かなり大きなね。でも、世界中に僕をサポートしてくれる人たちがいる」「土曜日の夜ごとに父からメッセージがあった。大抵は『アクセルを思い切り踏め!』だったけどね。全員がこの結果の一部だ」ルイス・ハミルトンが、スロー走行をしてロズベルグを抑え込み、後続を追いつかせたことについては「こんなことは予想していなかった。これについては話し合う必要があると思う」とコメント。「でも、ルイスの気持ちも理解できる。ワールドチャンピオンシップがかかっているからね。僕たちドライバーはそのためにコース上で戦っている。彼が何かトライしたいと思ったことは理解できる」「ルイスはすべてのスキルを駆使して完璧にそれをやっていたので、追い抜く方法はなかった。クルマのなかでとても切迫していた。あんな気持ちになったのは初めてだ」「今後数日はかなりクレイジーになっているだろうけど、それを楽しみにしている。特別なものになりそうだ。今夜は我を忘れてはしゃぐつもりだよ!」【動画】 ニコ・ロズベルグ、2016年のF1ワールドチャンピオンを獲得!