悲願のF1ワールドチャンピオンを獲得したニコ・ロズベルグは、決戦となったF1アブダビGPが“間違いなくこれまでで最も楽しいレースではなかった”と述べつつも、初の栄冠に喜びをにじませた。2番グリッドからスタートしたニコ・ロズベルグは、クリーンなスタートを切ってルイス・ハミルトンの後ろでレースを進めていた。
途中、序盤のスピンから異なる戦略で挽回してきたマックス・フェルスタッペンに前に出られたが、素晴らしい動きで2位を奪還。その後、ルイス・ハミルトンがスローペースでトップに居座ったことで、最終ラップで新品のスーパーソフトで追い上げてきたセバスチャン・ベッテルとレッドブル勢に迫られる展開となったが、チェッカーフラッグまで抑え切って、悲願のワールドチャンピオンを獲得した。「間違いなく、これまでで最も楽しいレースではなかったね。序盤はマックス、最後はみんなが迫ってきたし、最後の数周は楽しくなかったよ」とニコ・ロズベルグは表彰台インタビューでコメント。「それが終わって本当に嬉しいし、最高の気分だ」そして、ルイス・ハミルトンの方を向いたニコ・ロズベルグは「ルイスにおめでとうと言いたい。君は素晴らしいシーズンを過ごしたし、偉大な競争者だ。君はいつものように速かった。君を倒すのはいつだって大変だ」」と述べた。ニコ・ロズベルグは、33人目のF1ワールドチャンピオンとなり、父であるケケ・ロズベルグとともに親子2代でワールドチャンピオンを獲得。グラハム・ヒル、デイモン・ヒル親子に次いでの記録となった。「父が達成したのと同じ偉業を成し遂げられたことを誇りに思う」息子にプレッシャーをかけないためにモナコの自宅で観戦したケケ・ロズベルグは、アブダビに向かって息子を祝福するという。【動画】 ニコ・ロズベルグ、2016年のF1ワールドチャンピオンを獲得!
全文を読む