ダニエル・リカルドは、F1中国GPでのセーフティカー違反により、マイアミGPで3グリッド降格ペナルティを科された。リカルドは、上海インターナショナル・サーキットで28周目にセーフティカー状況下でハースF1チームのニコ・ヒュルケンベルグを追い抜いたとしてペナルティを受けた。
この違反により2ポイントのペナルティを科されたリカルドは、セーフティカー導入後の再スタート時にランス・ストロールに追突され、大きなダメージを負い、最終的にレースをリタイアしている。ヒュルケンベルグはリスタート時にセーフティカーが導入される状況下でリカルドをかわしていたが、これはリカルドがアストンマーティンのストロールに追突されたため、ペナルティを受けずに走行を続けることができたからだ。リカルドは、セーフティカー先導のもとで失ったポジションを取り戻すことが許されると思っていたようで、その後のデブリを除去するために導入されたセーフティカー先導のもとでポジションを取り戻したが、インシデントに関するスチュワードの報告書では、そうすることは許可されていなかったことが明らかになった。報告書には「3号車のドライバーは意図的に27号車をオーバーテイクしたことを認めたが、28周目に27号車がセーフティカー先導のもとでオーバーテイクしたため、オーバーテイクできると思ったと説明している。27 号車は第 55 条 8 項により、28 周目に 3 号車をオーバーテイクすることが許可されていた」と書かれている。「セーフティカーが導入されている間に3号車が27号車をオーバーテイクする正当な根拠はない。よって3号車に10秒のタイムペナルティを科した」「3号車がリタイアのためペナルティを履行できなかったため、同ドライバーが出場する次のレースでは3号車に3グリッド順位ペナルティを科した」リカルドはストロールとの接触で早々にレースを終えており、8度の優勝経験を持つリカルドはストロールに「血が煮えくり返った」と語っていた。リカルドは現在、中国GPに続くスプリントイベントであるマイアミGPでグリッド降格に直面している。アルピーヌはまた、ピットストップ中の危険なアクシデントに対して遡及ペナルティを科せられた。ピエール・ガスリーは、右後輪のホイールが正しく取り付けられていなかったにもかかわらず、ボックスから出る許可を与えられた。このホイールはアルピーヌが地面に激突した際に外れ、メカニックを倒してしまったが、ガスリーはホイールが適切に固定されるまでピットボックスを離れなかった。にもかかわらず、アルピーヌには1万ユーロの罰金が科せられ、スチュワードはチームに「全責任がある」と判断した。