ダニエル・リカルドは、現在のF1契約状況について自身の見解を語り、レッドブル・レーシングへのステップアップを希望する一方で、来季もRBに残留することに満足していると強調した。ベテランドライバーとなったリカルドは、2018年末にレッドブル・レーシングのシートを自ら手放したが、チームに戻りたいという野心を隠そうとはしていない。
8回のレースウィナーで、そのうち7回はレッドブルで勝利を収めたリカルドは、チームのためにレースをしたすべてのドライバーと同様に、メインチームからRBにレンタルされており、契約はレッドブルが中心となって保持している。今季は開幕から成績が振るわないなか、リカルドのF1での将来をめぐる憶測が広がっている。セルジオ・ペレスの好調もあり、リカルドがレッドブルのシートを手にする可能性は低いと主張する者も多い。しかし、そのような不確定要素にもかかわらず、リカルドはRBにとどまることに満足していると主張している。「今日の気分としてはそうだね」と34歳のリカルドはSpeedcafeに説明し、「今はドライビングを楽しんでいる。そこまで結果重視ではない」と付け加えた。「もちろん、僕はただここにいるためだけにここにいるつもりはない。そのシートを獲得したいし、チームがさらに上位に行けることも願っている。だから、両方の方向に進むと思う。つまり、答えはイエスだ。でも、上位で戦うほうが楽しいか?表彰台や勝利のために戦う方が楽しいか?もちろんそうだけどね」またレースに勝てるリカルドによると、最近のパフォーマンスに対する批判にもかかわらず、まだ自分を駆り立てる信念があるという。今季のF1は開幕から4戦が経過したが、リカルドはまだポイント圏内でフィニッシュできていないが、チームメイトの角田裕毅はそれを3度達成している。リカルドは角田裕毅に7ポイント差をつけられているにもかかわらず、表彰台とレース優勝という目標をさらに遠くに向けている。「本当のところ、一線を引いて自分のことを三人称で語るなら...『なぜダニエル・リカルドは昨年数カ月ぶりに復帰したのか?また表彰台に立てると信じているからだ。僕はまたレースで勝てる』と言える」自分自身への信頼を強調した「結局のところ、そういうことだ。信念がそこにある...その信念がまだある限り、僕はここにいて幸せだと思う」「でも、最終的に引退するときは、あと何回か表彰台に立っていたい」人々に誇りを与えたい34歳の彼は、自分だけの見解にこだわるのではなく、周囲の評価も重要だと話している。「僕はみんなを誇りに感じてもらいたいし、僕を応援してくれる人たちにも、今起こっていることを誇りに感じてもらいたいんだ」とリカルドは語る。「何も証明することさえない。人々に思い出してもらいたいだけだ。「2レースでキャリアが決まるわけではないということを、何人かの人たちに思い出させたいんだ」「僕は悪い場所にいるわけじゃない。自信がないわけじゃない。2018年、少しの間、ヘルメットの後ろに『猫たちに思い出させよう』というメッセージを入れていた」「人々は忘れてしまうけど、去年メキシコでやったようなことが、コンスタントにできるということを証明したいんだ」