ダニエル・リカルドが、スクーデリア・アルファタウリとのF1復帰戦となる2023年第12戦ハンガリーGPへの意気込みを語り、初めて乗るマシンについて「バランス」という言葉を繰り返した。マクラーレンでの2年間の低迷で1年早く放出されたリカルドは、今季、レッドブルのサードドライバーとして主にシミュレーターをドライブしてきた。
だが、ニック・デ・フリースの不振と、レッドブルでのタイヤテストの好パフォーマンスが重なり、リカルドのスクーデリア・アルファタウリでのF1復帰が決定した。今季、スクーデリア・アルファタウリのAT04は、コーナー進入時のリアの不安定さが課題となっており、それはリカルドがルノーやマクラーレンで苦戦を強いられた特性だ。それでも、「バランス」さえ感じることができれば、仕事に取り掛かることができるとリカルドは自信をみせる。「戻ってきたことに興奮している。レッドブル・ファミリーとはいつもそうだけど、声がかかったら準備ができていなければならないし、その機会が訪れたので飛びついた」とダニエル・リカルドはコメント。「アルファタウリへの移籍はスムーズに進んでいる。先週、ファエンツァに戻ってきた。10年前にこのチームで最後にレースをしたときとはファクトリーもずいぶん変わっていたけど、まだ見知った顔がたくさんいて、これからのレースに向けて準備するなかでリラックスできた」「先週のシルバーストーンでのタイヤテストでレッドブルをドライブしたとき、すべてが非常にノーマルに感じられた。アルファタウリのマシンもそうなるだろう。ドライブして、そこから仕事をするつもりだ。あまり先入観を持ちたくない。バランスが取れていると感じられるクルマなら、それで仕事ができると思う。飛び込んでいきなり走り出すのはチャレンジになるだろうけど、楽しみだよ」「クルマを開発して自分の経験を活かすことも楽しみにしているし、最終的には、ブダペストではとにかく楽しんで、左足(ブレーキ)よりも右足(アクセル)を使って、楽しい時間を過ごしたい! たくさんのコーナーが揃っているので、このトラックで重要なのはリズムをつかむことだ。クルマのバランスが取れていれば、本当に楽しめるだろう」