ダニエル・リカルドはF1での将来についてまだ答えを探しているというが、2024年にグリッドに戻ることを決めた場合、自分が何を望んでいないかはすでに分かっているという。マクラーレンとリカルドは昨シーズン終了後に協力関係を解消することを決め、8回のグランプリ優勝を誇るリカルドは1年間を傍観することを選んだ。しかし、レッドブルのリザーブドライバーという立場上、必要であれば急遽招集されることもある。
F1復帰への足がかりを掴みながら、リカルドは、次の一手を考えるだけでなく、過去を振り返りながら、未来のビジョンを描くための答えや教訓を探っている。「シーズンに入ると、F1は容赦ない」とリカルドはFox Sportsに語った。実際にはやることができる機会は、前回のレースを分析して『オッケー、セットアップがこれだったので、次回をそれをやろう』と言うことだけだ」「全体像を把握することはできない」「今だって、マクラーレンでのこの2年間を振り返って『オッケー、なぜうまくいかなかったのか理解できた』と思っている」「もっとうまくやれただろうし、もっと違うやり方があっただろうし、こういうものを省いたり、追加したりしただろう」「だから、昨シーズンから数カ月しか経っていない今のポジションでさえ、来年グリッドに戻ったら、すでに違うことをしたいと思えるような状態になっている。それはとてもクールなことだ」「もし、まだレーシングカーに乗っていたら、このようなことはなかっただろう」リカルドは、メルボルンでレッドブル・レーシングのガレージで週末を過ごしながら、その様子を目の当たりにして、再び興奮を覚えたことを認めた。この没頭は、33歳のリカルドが2024年に向けての道を切り開くのに役立っている。まだ次のステップを決めてはいないが、リカルドには「何が何でもF1には戻りたいわけではない」という明確なビジョンがある。「この1年で得たいことのひとつは、自分が何を望んでいるのか、そして何を望んでいないのかを知りたいということだ」とリカルドは語る。「そして、僕はすでにその答えを出すことができると思う」「グラウンドゼロ(ゼロ地点/最も初歩のレベル)に戻りたくはない。ただグリッドに乗っかって18位でもがくのは嫌なんだ。だから、何が何でもグリッドに立ちたいというわけではない」「空席という点で、トップチームに直接飛び込むのが難しいということは分かっている。でも、それこそが僕の目指すところなんだ。自分はより危機が迫っているような状況で成功することを知っている」「キャリアのこの時点で、先頭でレースをしたいという真のハングリー精神とモチベーションが必要だと思う。それこそが私が本当に望んでいることのすべてだ」「おそらく、たどり着くのがさらに難しくなっていることはわかっているけど、それが僕が目指すところなんだ」