2025年F1 マイアミGPのフリー走行が5月2日(金)にマイアミ・インターナショナル・オートドロームで行われ、マクラーレンのオスカー・ピアストリが最速タイムを記録し、2番手にフェラーリのシャルル・ルクレール、3番手にレッドブルのマックス・フェルスタッペンが続いた。終盤にはオリバー・ベアマン(フェラーリ)のクラッシュにより赤旗が提示され、ソフトタイヤでのタイムアタックを妨げられたドライバーも多くいた。
今週末は今季2回目となるスプリントフォーマットが採用されており、ドライバーたちはスプリント予選を前に、わずか1時間のセッションでマシンのセットアップとコース習熟を進めなければならなかった。セッション開始となる12時30分(現地時間)のグリーンライトと同時に、各マシンは次々とコースイン。序盤はピレリのミディアムおよびハードタイヤでの走行が中心となり、控えめな立ち上がりとなった。セッション序盤には軽微なトラブルも発生。マクラーレンのランド・ノリスはコックピット内に工具が残されていたと無線で報告し、セッション後に審議対象となる予定。また、レッドブルの角田裕毅は「シートポジションが高すぎる」と無線で訴え、調整を求めていた。セッションの4分の1が経過した頃には、メルセデスのジョージ・ラッセルがターン14と15でスライドしながらも、1分28秒058のミディアムタイムで暫定トップに立った。このタイムはノリスに対して0.3秒、フェルスタッペンに対しては0.5秒のリードとなった。なお、昨年のマイアミGPでは、フェルスタッペンがスプリント予選で1分27秒641、本予選では1分27秒241を記録しており、さらなるタイム短縮が見込まれていた。その後、ノリスはターン17のブレーキングでスロー走行していたエステバン・オコンに接近し、接触寸前の場面も。こちらもレース後に審議対象となっている。セッション終盤、ドライバーたちはいよいよソフトタイヤに履き替え、タイムアタックに臨んだ。ラッセルのタイムを超えるべく、各車がセクタータイムを更新する中、ピアストリが最終盤に1分27秒128を叩き出し、壁との軽い接触にもかかわらずトップに浮上。2番手ルクレール、3番手フェルスタッペンに対し、明確な差をつけた。4番手にはウィリアムズのカルロス・サインツ、5番手にアレックス・アルボンと続き、6番手にはレーシング・ブルズのアイザック・ハジャーが食い込んだ。ラッセル(ミディアムでのタイム)、角田裕毅、キミ・アントネッリ、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)がトップ10を形成。残り4分でのオリバー・ベアマン(ハース)の事故でセッションは赤旗のまま終了ベアマンの赤旗によってアタックを中断されたドライバーも多く、ノリスは12番手、13番手にはフェラーリのルイス・ハミルトンが入った。その後方にはキック・ザウバーのニコ・ヒュルケンベルグとガブリエル・ボルトレト、そしてクラッシュでタイムを残せなかったベアマンが続いた。アルピーヌ勢はピエール・ガスリーが17番手、ジャック・ドゥーハンが19番手、間に元チームメイトのオコンが入るかたちに。アストンマーティンのランス・ストロールが20番手で全体を締めくくった。このあと、各チームとドライバーはパドックでの準備を経て、現地時間16時30分より行われるスプリント予選に臨み、土曜日に実施される100kmスプリントレースのグリッドを決定する。