F1オーストリアGPのスチュワードは、決勝でのマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)とシャルル・ルクレール(フェラーリ)との接触を“レーシングインシデント”と判断。ホンダF1にとって13年ぶりとなる優勝が確定した。マックス・フェルスタッペンは、残り3周のターン3でシャルル・ルクレールをオーバーテイク。その際に接触があり、シャルル・ルクレールはコース外に押し出されていた。
このインシデントはレース後の審議となり、マックス・フェルスタッペン、シャルル・ルクレール、両チームの代表者とスチュワードが事故について議論。証拠となる映像を見直し、数時間の検討の末、スチュワードはレーシングインシデントであり、さらなるアクソyンは必要ないと判断。マックス・フェルスタッペンの優勝が確定した。決定についてスチュワードは「33号車(フェルスタッペン)は69周目のターン3で16号車(ルクレール)をアウトブレーキでオーバーテイクしようとした。その際、33号車はコーナーのエントリーで16号車と並び、16号車にインサイドからオーバーテイクを試みる間、クルマを完全にコントロールしていた」「だが、33号車と16号車は2台とも互いに並んだままコーナーを通過していったが、そのための2台分のスペースが不十分であることは明らかだった。エイペック直後、コーナーを立ち上げる際に2台の間で接触があった」「状況全体を見ても、我々はどちらのドライバーも事故に対して全体的、もしくは圧倒的な責任があるとは考えなかった。我々は今回の件はレーシングインシデントだと考えている」「競技者はFIA国際スポーティングコードの第15条、およびFIA司法および懲戒規則の第9.1.1条に従って、スチュワードの特定の決定に対して上訴する権利があることに留意する」2番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペンは、スタートに失敗して7番手まで順位を落とすも、そこからオーバーテイクショーを披露。特に第2スティントでの4番手からの追い上げは圧巻。セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)、バルテリ・ボッタス(メルセデス)、そして、シャルル・ルクレールを華麗にオーバーテイクしてトップでチェッカーを受けた。マックス・フェルスタッペンにとっては、昨年に続きレッドブルのホームレースであるF1オーストリアGPを2連覇。今シーズン初勝利、通算6勝目となる。レッドブル・ホンダとしても初勝利、ホンダF1にとっては2006年のF1ハンガリーGPでジェンソン・バトンが優勝して以来、実に13年ぶりの勝利となる。さらにマックス・フェルスタッペンはレースのファステストラップも記録。合計26ポイントを獲得した。レッドブル・ホンダはピエール・ガスリーも7位でフィニッシュしている。2019年 第9戦 F1オーストリアGP 決勝 結果順位NoドライバーチームGAPQ2133マックス・フェルスタッペンレッドブルLAP 216シャルル・ルクレールフェラーリ2.2742.724377バルテリ・ボッタスメルセデス18.96016.23645セバスチャン・ベッテルフェラーリ19.6100.650544ルイス・ハミルトンメルセデス22.8053.19564ランド・ノリスマクラーレン1L49.079710ピエール・ガスリーレッドブル1L5.745855カルロス・サインツマクラーレン1L11.17097キミ・ライコネンアルファロメオ1L2.1091099アントニオ・ジョビナッツィアルファロメオ1L0.6621111セルジオ・ペレスレーシングポイント1L2.750123ダニエル・リカルドルノー1L1.1611327ニコ・ヒュルケンベルグルノー1L1.7271418ランス・ストロールレーシングポイント1L7.9281523アレクサンダー・アルボントロロッソ・ホンダ1L1.674168ロマン・グロージャンハース1L7.9431726ダニール・クビアトトロロッソ・ホンダ1L21.5601863ジョージ・ラッセルウィリアムズ2L20.8941920ケビン・マグヌッセンハース2L21.861208ロバート・クビサウィリアムズ3L43.572