2017年最後の公式テストとなるF1アブダビテストが28日(火)に最終戦アブダビGPの舞台となったヤス・マリーナ・サーキットでスタート。午前中はキミ・ライコネン(フェラーリ)がトップタイムを記録した。2017年のF1世界選手権の最終戦の余韻も覚めぬまま、全10チームはヤス・マリーナ・サーキットに残り、2日間のピレリの2018年F1タイヤのテストを開始。各チームには20セットのタイヤが供給され、12セットをピレリ、8セットをチームが選択。パフォーマンス比較のために2017年のタイヤも用意されている。
午前中のトップタイムはキミ・ライコネンの1分37秒768。2番手にはロマン・グロージャン(ハース)、3番手にはニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)、4番手にはルイス・ハミルトン(メルセデス)、5番手にはダニエル・リカルド(レッドブル)が続いた。注目はウィリアムズからテストに参加しているロバート・クビサ。今回の参加は2018年のF1シート獲得のための評価テストとなる。ロバート・クビサは58周を走行して午前中の6番手タイムとなる1分41秒296を記録。コンディションは異なるがF1アブダビGP初日のFP1でランス・ストロールが記録したタイムを上回った。午後からはランス・ストロールがテストを引き継ぐ。マクラーレンは、F1ブラジルGP後に予定されていた2日間のテストがセキュリティ上の問題でキャンセルとなったため、今回のテストでは2台のマシンを走らせることが許可されており、初日はフェルナンド・アロノソとオリバー・ターベイがテストを実施。また、最初の1時間はフリーでテストすることが許されており、アロンソはHaloをテスト。その後はピレリのテストに移行した。マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエによると、今回のテストでルノーのエンジンを搭載することも検討したが、ルノーの2018年の準備の妨げになることを考慮し、ホンダのエンジンでテストを実施している。開始から1時間半を過ぎたところでフェルナンド・アロンソがターン19で保護バリアにクラッシュ。マシンの故障ではなく、ヒューマンエラーだと報告されている。このクラッシュでバリア修復のためセッションは赤旗中断となった。アロンソは11周に走行に留まっている。もう一台のMCL32を走らせたオリバー・ターベイは午前中の最多となる67周を走り込んで7番手タイムを記録している。フォース・インディアはニキータ・マゼピンを起用して9番手タイム。ザウバーはマーカス・エリクソンがテストを担当して10番手。トロ・ロッソはショーン・ゲラエルを起用して11番手タイムだった。2017 F1アブダビテスト 初日(午前)順位Noドライバーチームベストタイム周回17キミ・ライコネンフェラーリ1分37秒7684828ロマン・グロージャンハース1分39秒27051327ニコ・ヒュルケンベルグルノー1分39秒0351444ルイス・ハミルトンメルセデス1分40秒0175453ダニエル・リカルドレッドブル1分40秒71350640ロバート・クビサウィリアムズ1分41秒29658788オリバー・ターベイマクラーレン・ホンダ1分41秒91467814フェルナンド・アロンソマクラーレン・ホンダ1分41秒99511935ニキータ・マゼピンフォース・インディア1分42秒34645109マーカス・エリクソンザウバー1分43秒286451138ショーン・ゲラエルトロ・ロッソ1分45秒62260