F1ベルギーGPの決勝が27日(日)、スパ・フランコルシャンで行われ、ルイス・ハミルトン(メルセデス)が今季5勝目となる優勝を成し遂げた。1ヵ月の夏休みを経てスパ・フランコルシャンでF1の後半戦がスタート。平均時速233㎞とシーズン中最速の部類に入る高速レイアウトは、マシンとドライバーに厳しい試練を与える。
現地時間14時。気温22.6℃、路面温度31.8℃のドライコンディションで44周のレースはスタート。上位勢は順位を保ったままオープニングラップを終えた。優勝はポールポジションからスタートしたルイス・ハミルトン。前日の予選でミハエル・シューマッハの最多ポールポジション記録に並んだハミルトンは、スタートから首位。最後はウルトラソフトを装着したセバスチャン・ベッテルからのプレッシャーを受けるが、途中のセーフティカーのリスタートでも首位を守り、2.3秒差をつけてトップでチェッカー。自身200戦目となるレースをポール・トゥ・ウィンでの勝利で飾った。2位にはセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)、3位にはダニエル・リカルド(レッドブル)が続いた。以下、キミ・ライコネン(フェラーリ)、バルテリ・ボッタス(メルセデス)、ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)、ロマン・グロージャン(ハース)、フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)、エステバン・オコン(トロ・ロッソ)、カルロス・サインツ(トロ・ロッソ)までがトップ10入りしてポイントを獲得。マクラーレン・ホンダは、ストフェル・バンドーンが14位、フェルナンド・アロンソはエンジントラブルでレースをリタイアした。今回の結果で、ランキング首位のセバスチャン・ベッテルと2位のルイス・ハミルトンとの差は7ポイントに縮まった。次戦F1イタリアGPは連戦となり、モンツァ・サーキットで9月3日(日)に決勝を迎える。2017 第12戦 F1ベルギーGP 決勝 結果順位Noドライバーチーム144ルイス・ハミルトンメルセデス25セバスチャン・ベッテルフェラーリ33ダニエル・リカルドレッドブル47キミ・ライコネンフェラーリ577バルテリ・ボッタスメルセデス627ニコ・ヒュルケンベルグルノー78ロマン・グロージャンハース819フェリペ・マッサウィリアムズ931エステバン・オコンフォース・インディア1055カルロス・サインツトロ・ロッソ1118ランス・ストロールウィリアムズ1226ダニール・クビアトトロ・ロッソ1346ジョリオン・パーマールノー142ストフェル・バンドーンマクラーレン・ホンダ1520ケビン・マグヌッセンハース169マーカス・エリクソンザウバー1711セルジオ・ペレスフォース・インディア1814フェルナンド・アロンソマクラーレン・ホンダ1933マックス・フェルスタッペンレッドブル2094パスカル・ウェーレインザウバーF1ベルギーGP レース展開ピレリは、今年のF1ベルギーGPに昨年よりも一段階軟らかいソフト、スーパーソフト、ウルトラソフトというコンパウンドを選択している。スタートではランス・ストロール(ウィリアムズ)以降でスーパーソフト、パスカル・ウェーレイン(ザウバー)がソフト、それ以外はウルトラソフトを選択。現地時間14時。気温22.6℃、路面温度31.8℃のドライコンディションでレースはスタート。上位勢は順位を保ったままオープニングラップを終えた。10番グリッドからスタートしたフェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)は7番手まで順位を上げるが、すぐに順位を落とし始める。3周目にはパスカル・ウェーレインがガレージに戻ってレースをリタイア。そして、8周目にはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がエンジンのパワーを失ってリタイアした。11周目から続々とピットストップが開始。トップのルイス・ハミルトンが13周目、翌周にバルテリ・ボッタス、15周目にはセバスチャン・ベッテルがピットイン。ルイス・ハミルトンは、コース上でキミ・ライコネン(フェラーリ)を抜いて首位の座を取り戻す。その後、キミ・ライコネンがイエローフラッグ無視で10秒のストップ&ゴーペナルティを科せられえ8番手に後退。20周目にストフェル・バンドーン(マクラーレン・ホンダ)、21周目にカルロス・サインツ(トロ・ロッソ)がピットインして全車が1回目のピットストップを終える。27周目。フェルナンド・アロンソがエンジントラブルを訴えてリタイア。30周目、フォース・インディアが同士討ちを演じて、セルジオ・ペレスのタイヤがバースト。ここでセーフティカーが入り、各車が2回目のピットストップ。メルセデスがソフトを選択したのに対し、フェラーリとレッドブルはウルトラソフトを選んで勝負をかける。しかし、ルイス・ハミルトンはセバスチャン・ベッテルに1秒以上のギャップを維持してトップでチェッカー。今季5勝目を挙げた。
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