ルノーF1チームがF1日本GPから失格処分となった“ブレーキゲート”問題は、レーシングポイントに移籍した元エンジニアの告発がきっかけとなったようだ。F1日本GPのレース終了後、レーシングポイントは、ルノーの“プリセットラップディスタンスディペンデントブレーキバイアスアジャストメントシステム”が違法であるとして12ページの書類をFIAに提出した。
その後、FIA(国際自動車連盟)はルノーのステアリングとECUを押収して調査を開始。そして、10月22日(火)にルノーのブレーキシステムが“ドライバーエイド”にあたるとして、ルノーをF1日本GPから失格処分とし、ダニエル・リカルドの6位とニコ・ヒュルケンベルグの10位が無効となった。だが、レーシングポイントはどのようにそのような不正を発見することができたのだろう?Auto Motor und Sport は、ルノーのブレーキの違反を告発したのは、夏休み中にレーシングポイントに移籍した元ニコ・ヒュルケンベルグ担当のエンジニアだったと報道。FIAもそれを確認しているという。FIAによると、ルノーは、ブレーキバイアス表示が自動的に表示されているという指摘に“異議を唱えなかった”が、実際にはドライバーがボタンを押してセッティングを変更していると主張。したがって、FIAはシステムが技術規約には“違反していない”と結論付けた。ルノーF1チームは、メキシコの現地時間の10月24日午前10時までに上訴できるが、チームはTwitterで次のアクションを検討することを発表した。「ルノーF1チームは、日本GP中のブレーキシステムの合法性に関する抗議に関するスチュワードの決定を認める」とルノーF1チームは述べた。「FIAとルノーは、システムがFIA技術規則の下では完全に合法であったが、システムがドライバーの援助に関するFIAスポーツ規則に違反しているとスチュワードによって判断されたということで一致している」「両方のルノーのマシンは日本GPから失格となり、チームは9ポイントを失った。しかし、ドライバーエイドとしてのシステムの条件を主観的に考慮し、最近のケースで関連するペナルティの変動を鑑みて、ルノーF1チームは、FIAが定められた時間枠内に次のアクションの進めることを検討する」
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