ルノーF1チームは、F1中国GPでのニコ・ヒュルケンベルグのリタイアは、新型MGU-Kに関連した問題であることを明らかにした。開幕戦オーストラリアGPでマクラーレンのカルロス・サインツのMGU-Kが故障し、ルノーは新スペックのMGU-Kを製造することを余儀なくされていた。カルロス・サインツは第2戦バーレーンGPで新しいユニットを搭載したが、ルノーのワークスチームは旧仕様のまま参戦。ダニエル・リカルドとニコ・ヒュルケンベルグのダブルリタイアを招いた。
第3戦中国GPでは、ルノーの両ドライバーとランド・ノリスは、改良版のユニットを搭載。しかし、ルノーはその変更がソフトウエアの問題を引き起こし、ニコ・ヒュルケンベルグのリタイアに繋がったと考えている。「何が起こったのかを正確に言うには時期尚早だ」とルノーF1チームのマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールはコメント。「だが、我々はメルボルンで問題を抱えたため、バーレーンではカルロスだけのために非常に素早い対応を行った」「より多くのパーツを入手するためには生産を大幅にプッシュする必要があった。それにより、プロセスの一部をサインオフを超特急で進めなければならなかった」「そして、基本的に問題は我々が適切にサインオフの時間を取らなかったことで引き起こされた。言い訳にはしたくないが、それが真実だ」「他のクルマはすべて同じ部品を使用して問題なく動作している。我々はそのパーツでダイナモで5000kmをカバーした。ソフトウェアに何らかのことを誘発するモードに入ったことが1つの特定の理由だった」シリル・アビテブールは、次戦アゼルバイジャンGPでは3つ目のバージョンのMGU-Kハードウェア仕様を投入することなく問題を解決できるはずだと語る。「そのパーツ自体の外側にある問題だと思っている。ニコが使用していたパーツが破損したとは思っていない」とシリル・アビテブールはコメント。「ソフトウェアの問題だと思っている。ハードウェアで変更されたものに対処するためにはソフトウェアで変更を加える必要がある」「だからこそ、レースでそれを修正しようとしていた。放送はされていなかったかもしれないが、ニコはそのために多くの行動をとっていた。彼はマシン全体を再起動することまでっはできなかった。「必要なのはほぼ再起動をすることだけだった。今すぐクルマを運転したければ、それは可能だ、完全に問題なく機能する!」「これは典型的なソフトウェアの問題だ。フリーズした場合、再起動する必要がある。コース上でやろうとしていたことのほとんどはそれだが、うまくいかなかった」ルノーはV6ターボハイブリッド時代に突入してから、MGU-Kの信頼性が弱点となっている。関連:F1中国GP 結果:ルイス・ハミルトンが1000回目の記念レースを制す
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