ルノーは、レッドブル・レーシングが同社との12年間にわたるパートナーシップを解消し、2019年からホンダのF1パワーユニットを搭載するという決定をしたことを“受け入れている”と述べた。レッドブル・レーシングは19日(火)、今シーズン末でルノーとのエンジン供給契約を終了し、2019年から現在姉妹チームのトロロッソにパワーユニットを供給しているホンダと2年契約を締結したことを発表した。
レッドブル・レーシングとルノーは12年間にわたってパートナーシップを組み、2010年から2013年までドライバーズタイトルとコンストラクターズタイトルを4連覇。しかし、2014年にV6ターボパワーユニットが導入されて以降、ルノーのF1エンジンのパフォーマンスと信頼性の低さは顕著となり、一旦レッドブル・レーシングは2015年シーズン限りで契約を打ち切ることを決定している。しかし、レッドブル・レーシングにエンジンを供給するメーカーは現れず、ルノーのエンジンに“タグホイヤー”のバッチをつけて搭載することで決着。さらに2016年にルノーがワークス復帰して以降、レッドブル・レーシングはカスタマー待遇となったことでその関係はさらに冷え切っていた。「ルノー・スポール・レーシングは、レッドブル・レーシングとホンダのパートナーシップ発表を受け入れている」とルノーは声明で発表。「ルノーがワークスチームとして復活してから2年、我々はルノーとレッドブル・レーシングのそれぞれの願望を考慮すれば、これは自然な発展だと考えている」「非常に厳しい競争環境において、レッドブル・レーシングとともに過去12シーズンにわたって達成してきた驚異的な結果を誇りに思っている」「特に4つのドライバーズ選手権とコンストラクターズ選手権、そして57勝を一緒に獲得してきた」ルノーは、今後はワークスチームと今年からパートナーシップを開始したマクラーレンに焦点を当てていくと述べた。「2シーズンを経て、我々はルノー・スポールF1チームの強力な進歩に完全に注力しながら、マクラーレンとの新しいシーズンを築き続けていく」レッドブル・レーシングのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーも、ルノーとのこれまでの仕事に感謝していると述べた。「不和になったときもあったが、ルノーは常に根気強く仕事をしてきたし、競争力のあるパワーユニットを我々に供給するためにその能力の最善を尽くしてきた」とクリスチャン・ホーナーはコメント。「それは今日でもな同じことであり、我々はルノー・チーム、そして特にすべてのレースで我々のガレージにいるスタッフの惜しみないコミットメントに感謝したい」「我々は今シーズンの終わりに高い評価を得てパートナーシップを終了することを楽しみにしている我々はルノースポールの今後の活躍を祈っている」レッドブル・レーシングは、ルノーのF1パワーユニットで今シーズン2勝を挙げている。関連:ホンダ、レッドブル・レーシングとのF1エンジン契約を正式発表