ルノーF1は、レッドブル・レーシングとの2019年以降のF1エンジン契約についてF1モナコGP後に交渉を開始することになると語った。現在、レッドブル・レーシングは、過去にダブルタイトルを4連覇したルノーとの契約を更新するか、もしくは姉妹チームのトロロッソにF1パワーユニットを供給するホンダとワークス契約を結ぶかを検討している。
当初、ルノーは、F1の競技規約で定められている5月15日(火)を回答期限としてレッドブル・レーシングに決断を求めていたが、最近、その期限を5月31日(木)まで延期。これに対して、レッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーは「決定は最短でも6月だ」と述べていた。ルノー・スポーツF1のマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは、レッドブル・レーシングとの交渉はF1モナコGP終了後に開始されることになるとし、さらに回答期限を延ばす意向でありことを El Mundo に語った。「全てはモナコ直後の5月末にスタートする」とシリル・アビテブールはコメント。「我々は最終期限を設けるつもりはない。それは我々のスタイルではないからだ。だが、無期限に延期することはえきない」シリル・アビテブールは、ルノーとしてはレッドブルというカスタマーを失うことは何も問題ではないと語る。「レギュレーションの変更によって緊急性があるし、レッドブルが我々のエンジンを望むのであれば、彼らは我々に知らせるべきだ。合意がなければ、我々はルノーとマクラーレンということになるだろう。3チームに供給しなければならないというわけではない」レッドブルとルノーとの交渉は、1年間の期限付き移籍という形でルノーに加入しているカルロス・サインツの存在にとって複雑になるかもしれない。ルノーは2019年以降もカルロス・サインツを起用することを望んでいる。「我々全員が彼のレッドブルとの契約を知っている」とシリル・アビテブールはコメント。「だが、我々は全ての当事者による意志があれば、それを終了させる方法があることも知っている。我々は12ヶ月にわたってあらゆる種類の門だについて話し合いをしており、まもなくこの件について話をする多くの機会が訪れると確信している」一方、ホンダF1にとっては今後1ヶ月がレッドブル・レーシングに選ばれるかどうかにとって重要な期間となる。ホンダF1は、6月のカナダGPもしくはフランスGPのどちらかで40馬力のパワーアップを実現するアップグレードを投入すると報じられている。今週末のF1バルセロナ・インシーズンテストでは新スペックのパワーユニットに関連した新しいアイデアのテストを予定しているが、初日はシャシー側のラジエーターのオイル漏れによってエンジン交換が必要となり、プログラムの変更を余儀なくされており、これが今後のアップグレード計画にどのような影響を与えるのかも気になるところだ。