ルノーのテクニカルディレクターを務めるレミ・タフィンは、F1イタリアGPでのルノーエンジンのパフォーマンスは“大きな前進”を証明したと考えている。モンツァでのレッドブルとワークスチームのパフォーマンスは、エンジンの改善を示しており、予選でルノーエンジンの最高位のダニエル・リカルドのタイムは、ポールポジションと比較して1.254秒だった。2015年は2.249秒のギャップがあった。また、スピードトラックでの差も昨年から減少している。
「我々はトラブルフリーの週末を過ごせたので、エンジンのクリアな絵が得られた」とレミ・タフィンはコメント。「メルセデスが前にいるのはわかっているし、フェラーリもそうだが、レースでは必要なときに他のクルマを抜くことに問題がないことを確認した」「それは我々が大きな進歩を果たしたという事実を強調している。だが、まだ道のりは長い」レミ・タフィンは、メルセデスとの差は、フェラーリとの差の約2倍だと見積もっている。メルセデス、フェラーリ、ホンダとの相対的なギャップについて質問されたレミ・タフィンは「フェラーリとはまだ小さな差がある」とコメント。「フェラーリは、我々のメルセデスとの差の半分のところにいると思う」「ホンダは追いついてきてはいるが、彼らはまだ我々のかなり後ろだ」ルノーは、今週末のシンガポールでアップグレード版エンジンを走らせるかどうかまだ決定していない。レミ・タフィンは、信頼性とパワーの両方で改善しており、シーズン終了までに問題なく目標に到達すると考えている。「信頼性について話すときは祈らなければならない。だが、実際、我々には良い記録がある。我々はペナルティを受けていない唯一のエンジンメーカーだ。我々がその記録を得なければならないのは明らかだ」「計画は、残りのシーズン、そして、来年もそのレベルを維持することだ」「発展させるためのベースラインであり、それは我々がクルマにパフォーマンスを入れることができる理由でもある」「現在、我々はライバルと比較して、我々のシャシーとドライバーがレースで戦える領域に入っている」「V6時代が始まって以降、モンツァで戦えたのは初めてだった」