ルノーは、F1でトップ返り咲くために今後2年間で160名のスタッフ増員を予定している。ルノーは、ロータスを買収してワークスチームを設置したが、ロータスは2013年に6500万ポンドの赤字を出したことで余剰人員を解雇しており、現在スタッフが足りない状況となっている。ルノーがワークス参戦を確定した時点から何人の新しいスタッフが雇われたかと質問されたシリル・アビデブールは「現状ではごく少数だ」とコメント。
「我々は優れた人材を雇用したいと思っている。通常、優れた人材はガーデニング休暇を取らなければならないので、すぐには獲得できない。6ヶ月や1年では獲得することはできない」「現在、エンストンには490名のスタッフがいる。計画では2017年末までに650名に拡大する」「最大のチームには800名がいる。我々はそれらと張り合える立場にいると思う。650名に増やし、ルセデスやレッドブルと戦うつもりだ」「ヴィリーとエンストン間で多くの活動を共有することでそれを実現するつもりだ」「現場にいる人員が少ないといても、他チームに匹敵できると信じている」シリル・アビテブールは、ルノーが単なるエンジンサプライヤーとしてではなく、ワークスチームとしてF1に復帰したことで、ライバルから強力な人材を引き抜けると確信していると語る。「ライバルから人材を引きつけるためにはストーリーが必要だ」「現在は、プラン、マネジメント、財政リソース、パートナー、長期的な見通しといったルノーについてのストーリーを語っていくためのランドマークがある」「現在、我々にはプランがあるので、才能を引きつけることができることを願っている」レッドブルは、過去にルノーのエンジン部門のリソースが足りないと不満を述べていたが、シリル・アビテブールはこれを否定している。「率直に言って、ヴィリーには十分すぎるほどのリソースがあると思う。レッドブルなど外部の人間が、我々には十分なリソースがないという見解を述べたのは知っている。だが、我々には財源も人材も十分にそろっている。技術的なリーダーシップ、ノウハウ、スキルといったものが備わっている」「新規則導入に伴い、ヴィリーは大勢のスタッフを雇い入れる必要があった。新たに大学出たばかりの若いスタッフを雇う場合、教育しなければならないという問題がある。しかし、今は彼らも経験を積み、仕事に慣れ、この新しいプロジェクトに対して高いモチベーションを持っている。今後必要な仕事を十二分にこなしてくれるはずだ」