ルノーは、V6ターボパワーユニットがいまだ初回テスト中盤に望んでいた状態にあることを認めた。バーレーンに到着しても、ルノー勢にトラブルは続いた。メルセデスがパワーユニットを供給する4チームが合計1147周を走破したのに対し、ルノー勢は4チームを合計しても619周だった。ヘレスではルノーのパワーユニットに主要なトラブルが起きていたが、ルノーの副マネージングディレクターであるロブ・ホワイトは小さいながらも前進を遂げ始めていると主張した。
「パワーユニットのパフォーマンスやマシンのオペレーションに関しては優れた前進を遂げている。ヘレスの中盤であれば受け入れられた状況にある。いくつか解決したトラブルもあるし、明らかになったものもある」「スケジュールには戻れているが、正しい方向には進んでいる。実施した走行はとても有益だ。課題は進歩する割合を上げることだ。現段階で我々が望んでいた位置とのギャップは大きいままえだ」「望んでいたところからは数週間遅れている。パワーユニットの完全なパフォーマンスを解放するまでに時間がかかるだろうことはわかっている。それに向けて必死に頑張っているし、成功する決意はある」「パワーユニットやサブシステムにはまだ自信もあるが、とにかく自分たちが考えていたオペレーションレベルでもなければパフォーマンスレベルでもない、それだけだ。パワーユニットの未熟度は、インシデントによるタイムロスも重なり、シーズンに向けたシャシーの作業も予定より遅れている。これについては上昇カーブを追求し、加速していかなければならない」ロブ・ホワイトは、細かいトラブルの修復に長時間を要していることも問題のひとつだと語る。「遅れはあるが、間違いなく進歩しているし、様々な前進を遂げている。変更によって、クルマに搭載したパワーユニットの挙動は改善しており、価値あるマイレージの累積につながっている」「シャシー面での中断もあったが、いくつか主要な問題は解消しているので、全体としてチームは貴重な経験を増やすことができた」「マイナーなトラブルが中断を生み、リカバーを難しくしたり、不可能にしたりする。特に最終日は予測していたよりも時間を失ってしまった。オペレーションもパフォーマンスも我々が望んでいたレベルに達していないが、ここからの作業に関しては、より堅実な基盤を築けているし、正しい方向に進んでいる」今年は、レッドブル、ロータス、トロ・ロッソ、ケータハムの4チームがルノーのパワーユニットを搭載する。
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