レッドブルは、ブラジルGPにむけてドライバー間にチームオーダー(チーム戦略)を強要すべかどうかを検討するとしている。F1韓国GPでは、マーク・ウェバーとセバスチャン・ベッテルがともにリタイア。フェルナンド・アロンソがチャンピオンシップ首位に浮上した。現時点でセバスチャン・ベッテルは、アロンソから25ポイント差、ウェバーから14ポイント差をつけられている。
この先の2レースで仮にベッテルが前でレッドブルが1-2フィニッシュし、両方のレースでアロンソが3位で終えれば、タイトルはアロンソの手に渡ることになる。レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、ブラジルGPでチームオーダーを使うことの長所と短所を計算してみる必要があると述べた。「計算とシナリオを検討する時間がまったくなかったが、ブラジルまでにはかなり細かく検討するつもりだ」「韓国の予選で達成したように、彼ら二人の目標はフェルナンドとルイスの前にいることだ」しかし、クリスチャン・ホーナーはマーク・ウェバーをナンバー1ドライバーとするにはまだ早すぎだと語る。「今回のグランプリでわかったと思うが、レースの様々な時点でチャンピオンシップリーダーが3人のドライバー間で変っていた」「チャンピオンシップはアブダビの最終ラップまで続くと思っている。マークはチャンピオンシップで2位のままであり、セバスチャンは4位に後退したが首位のアロンソと4位のセバスチャンとの間はまだレース優勝分だけだ」「今年、チャンピオンシップがそうなるのを何度も見てきたはずだ。ブラジルとアブダビで何が起こるか予測するのは不可能だ」クリスチャン・ホーナーは、ブラジルGPでの反撃を誓った。「時にモーターレーシングは残酷だ。我々は2週間前の日本ではその絶頂を見たが、ここではどん底を見た。チームとして、我々は共に勝ち、共に負けた。ブラジルでは反撃する」