レッドブル・レーシングは2026年F1プレシーズンテストで予想外の速さを示し、パドックを驚かせた。しかし、チーム代表ローラン・メキースは開幕を前に、過度な期待を戒めている。新生パワーユニットの信頼性と安定した走行が注目を集める一方で、メキースは現時点でメルセデスやフェラーリに対して後れを取っているとの認識を示し、冷静な立場を強調した。
バーレーン・インターナショナル・サーキットで行われた6日間のテスト序盤、レッドブルは力強いパフォーマンスを披露。完全新規プロジェクトとなるフォードとのパワーユニットが高い信頼性と一定の競争力を示したことで、他チームの警戒を誘った。しかし、テストが進むにつれ勢力図は徐々に明らかになり、メルセデスとフェラーリがわずかに抜け出し、レッドブルとマクラーレンが追う構図が示唆された。メキースは次のように語った。「ピットレーンでは注目を他チームに向けようとする駆け引きがある。我々のアプローチはノイズを抑え、自分たちの作業に集中することだ」「我々には膨大な作業が残っている。残念ながら、我々はベンチマークではない。現時点ではトップグループの後ろにいるという強い確信がある」一方で、フォードとの新たなパートナーシップがライバルを驚かせたことも認めている。「それでも、公平に言えば、完全に新しいプロジェクトであのレベルの一貫性を持って走れたことに、ピットレーンの多くが驚いたのは事実だろう」「ミルトンキーンズのスタッフは誇りに思うべきだ」「今後の競争は非常に激しくなる。我々が目指すレベルに到達するには多くの時間が必要になる」フォードとの新章と現実的な立ち位置レッドブルは2026年からフォードと組み、完全自社開発体制で新パワーユニット時代に突入した。初期テストで示した安定性は評価に値するが、メキースの発言は、即座にタイトル争いの中心に立てる状況ではないことを示唆している。開幕戦オーストラリアGPを前に、レッドブルは“サプライズの存在”から“真の挑戦者”へと進化できるのか。フォードとの新章が本格的な真価を問われるのは、まさにこれからだ。
全文を読む