レッドブルのローラン・メキース代表は、F1アブダビGPで発生した角田裕毅とランド・ノリスの激しいバトルについて「不正行為は一切なかった」と述べ、角田やチームの行動を擁護した。タイトル決定戦となったアブダビGPで、ノリスは3位フィニッシュによりマックス・フェルスタッペンに2ポイント差で初のワールドチャンピオンを獲得。レース中盤、1回目のピットストップを終えたノリスがまだピットに入っていない角田裕毅に迫り、フェルスタッペンのために角田が全力で防戦する場面があった。
角田裕毅は「僕に任せて」と応じ、激しい攻防へ角田裕毅はハードタイヤでスタートし未ピットの状態。チームからは「ノリスを抑える」指示が出され、角田自身も「任せてくれ」と応じた。ノリスがDRSを開いて6〜7コーナーへ飛び込んだ際、角田裕毅は可能な限り外側へと押し出し、バリアぎりぎりまでノリスを追い込む激しいディフェンスを展開。ノリスは踏みとどまってポジションを奪取し、これが最終的にはタイトルを決定づける重要なオーバーテイクとなった。角田にはこの動きで5秒加算ペナルティが科されたが、メキース代表は「不正は一切なかった」と主張した。メキース「限界ギリギリだがクリーン。我々は競争を尊重している」メキース代表はレース後、次のように語った。「それを“ギリギリ”と呼ぶかどうかは分からないが、激しくもフェアでクリーンな戦いだった。これが我々のレースのやり方だ」「すべてを限界までプッシュするが、競争相手へのリスペクトは失わない。限界、時にはその一歩先まで攻めることはあるが、スポーツとしての公平性は常に守っている」「スポーツは巨人たちの戦いだ。我々はその戦いの中に強い誇りを持っているし、ライバルたちを尊敬している」ノリスの“コース外オーバーテイク”無罰にメキースは驚きノリスは角田裕毅に押し出される形でコース外のペイント上を走りながらオーバーテイクを完了したため、審議対象となった。しかしスチュワードは「角田の動きによってやむを得なかった」と判断し、罰則なしとした。この裁定について、メキース代表は率直に驚きを示した。「ノリスにペナルティが出なかったのは驚きだった。こういう状況での判断はスチュワードにとって世界で最も難しい仕事だが、我々としては意外だった」「ただし、最終的にチャンピオンシップの結果には影響しなかった。だからこそ我々は勝利を喜び、ランドにはタイトル獲得の祝福を送る」
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