レッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキースは、アブダビGPのFP1でマックス・フェルスタッペンが「壊れている」と訴えたRB21について、「すべて問題ない」と明言した。走行中は一時的に懸念が広がったものの、最終的には懸念材料は解消されたという。フェルスタッペンはFP1序盤からパッケージに満足できず、ロングラン中に「何かがおかしい」と無線で報告。トップタイムを記録したランド・ノリスからわずか0.008秒差の2番手だったが、マシンの挙動への不満を隠さなかった。
「壊れているわけではない」とレッドブルメキースはセッション後、Viaplayに対し「すべて大丈夫だ。我々がセッション中に一時恐れたような“マシンが壊れている”という状況ではない」と語り、問題の本質を説明した。「このトラックは良いバランスを得るのが非常に難しい。特にタイヤが使われ始めると顕著だ」FP2でもフェルスタッペンは2番手につけたものの、ノリスには0.35秒差をつけられており、依然として課題は残る。終盤にはターン3での激しいバウンシングを訴え、さらにその前にはノリスとの接触寸前のシーンもあった。早期の“不満”がプラス材料にメキースは、フェルスタッペンがロングラン中に強い不満を示したことが、むしろ改善点を明確にする“良いニュース”だと強調した。「ロングランの中盤、マックスはマシンの挙動に非常に不満を感じて無線を入れた。しかし、それは我々に改善の可能性を示してくれている。何かが壊れているわけではない」「まだバランスが非常にサブオプティマルな状態にあり、それは競合の多くにも当てはまるだろう」タイトル争いで12ポイント差を追うフェルスタッペンにとって、アブダビでの細かな改善は決定的な意味を持つ。レッドブルはFP1・FP2で露呈した“粗さ”を武器に変え、土曜日以降の巻き返しを狙う構えだ。
全文を読む