レッドブル・レシングのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、2024年F1シンガポールGPで姉妹チームのRBのドライバーであるダニエル・リカルドが、マクラーレンとランド・ノリスにファステストラップのボーナスポイントを故意に獲得させないために利用されたという指摘を否定した。RBのリカルドは、マリーナ・ベイ・ストリート・サーキットの最後から2周目にピットインし、最終的にレースのファステストラップを獲得した。
しかし、リカルドはトップ10圏外にいたため、追加ポイントは獲得できず、マクラーレンとノリスが追加ポイントを獲得するのを妨げただけだった。このためザク・ブラウンは決定に疑問を呈し、レッドブルが2チームを所有していることのポテンシャルに注目した。レース終盤のRBの指示は、間違いなくレッドブルとマックス・フェルスタッペンの選手権争いに有利に働いた。この介入により、フェルスエタッペンは残り9レース(3回のスプリントを含む6グランプリ)でいずれもノリスに次ぐ2位でフィニッシュし、ファステストラップポイントに関係なくドライバーズタイトルを獲得できる。「RBはレースの最後にファステストラップを記録した」とホーナーはSiriusXMに語り、不正行為の疑惑を否定した。「それ以上のことは何もない」「ケビン・マグヌッセンも、レース序盤にコースアウトさえしなければ、ファステストラップを記録していたはずだ。それに、彼のエンジンはフェラーリ製だ。どのチームもそれぞれ独立している」リカルドには最速ラップを記録する特別な動機があったザク・ブラウンは、2つのチャンピオンシップを懸けたレッドブルとその姉妹チームRBの関係に関する潜在的な問題について繰り返し注目を集めてきた。ブラウンは、自チームの最大のライバルが享受するアドバンテージを強調する一方で、リカルドのファイナルラップでの活躍に利点はないと主張した。直接的な回答ではないものの、ホーナーは、おそらく当分はグランプリレースに出場しないであろうリカルドにとって、重要な動機付けとなる要因を指摘した。それでもホーナーは、レッドブルとRBの共有所有権を考慮すると、常に疑問が投げかけられることになるだろうとも認めた。「同じオーナーである以上、常にその疑問が持ち上がるのは避けられない」とホーナーは語った。「しかし...忘れてはならないのは、リカルドはファステストラップでボーナスをもらえるということだ」