レッドブル・レーシングのテクニカルディレクターであるピエール・ワシェは、成績不振のセルジオ・ペレスが自信を取り戻すために何が必要かわかっていると感じている。開幕から5戦で4回の表彰台を獲得するなど、まずまずのスタートを切ったセルジオ・ペレスだが、その後はパフォーマンスが著しく低下している。
セルジオ・ペレスは過去8回のグランプリでペレスが獲得したポイントは28ポイントにとどまり、ドライバーズランキングでは3度のF1チャンピオンに輝いたチームメイトのマックス・フェルスタッペンに146ポイントの差をつけられて7位に低迷している。この成績の低下により、セルジオ・ペレスの将来についてさまざまな憶測が飛び交い、シーズン中にダニエル・リカルド、角田裕毅、リアム・ローソンといったレッドブルドライバーと交代させるとも噂された。だが、ベルギーGPの翌月曜日、チーム代表のクリスチャン・ホーナーがペレスに夏休み明けもチームに残留する旨を伝えたことで、ようやく落ち着きを取り戻した。セルジオ・ペレスがかつての輝きを失っている理由について、ピエール・ワシェは「それは難しい質問だ。確かに、我々にも責任の一端はあると思う。我々は、彼がマシンのポテンシャルを最大限に引き出せるよう、サポートしなければならない」と語った。彼からフィードバックを受け取っているし、我々もフィードバックしている。我々は彼を助けようとしている。問題は、彼がマシンの中でどう感じているかだけでなく、時には不運に見舞われることもある。予選で起こったことがレースの結果全体に影響を及ぼすこともある」レッドブルの「不安定さ」が一因セルジオ・ペレスがRB20に自信がなかったかどうかについては、ワシェはもっと大きなことをほのめかし、「私はドライバーではないが、マシンの反応が彼の好みではないようだ。これは我々側で対処しなければならないことだ」と付け加えた。“マシシンの反応”の意味を問われるとワシェは「我々の推測では、その原因はそこにあるようだ」と答えた。「マシンのこの部分から来ていると断言するのは難しい。しかし、マシンの開発を推し進めれば進めるほど、挙動がトリッキーになる可能性があるのは確かだ」「マックスと比較して、彼の問題がどこにあるのかを特定する明確なポイントはない。しかし、両ドライバーのマシンの安定性を改善できれば、彼を助けることができるだろう」