レッドブル・レーシングは、マクラーレンとの戦いで一切のチャンスを残さないために、今週末のF1モナコGPに最大ダウンフォースのリアウイングを持ち込むことを選択した。タイトでツイスティなモンテカルロ市街地サーキットの要求から、可能な限り高いダウンフォースをもたらすことは明らかだが、コストキャップの制約から、すべてのチームがこの仕様を選択するわけではない。
多くのチームは、それほど極端ではないものの、他のミディアムからハイダウンフォース仕様のサーキットに適したソリューションを使用することを好む。それが費用対効果の高いアプローチだからだ。しかし、レッドブルはマクラーレンやフェラーリに対するマージンがわずかであることを知っているため、モナコ特有の要件に最適なウイングに投資した。新ウイングのメインプレーンとトップフラップはともに許容されるボックス領域の大部分を占めており、メインプレーンとエンドプレートの接合部にはタイトな半径が使われている。フラップ先端部は、フラップ上部の迎え角と連動するように適度にクランクしており、フラップ上部の後縁にも大きなガーニーが取り付けられている。発生するダウンフォースを相殺するため、またこの新仕様がもたらすドラッグを考慮し、レッドブルは中央部分にV字型の切り込みを追加し、同時に他のウィングの半分離型翼端セクションレイアウトも維持した。今のところマシンのリアは隠されたままだが、これを補完する新しいビームウイングが配置されるのは間違いないだろう。世界選手権リーダーのマックス・フェルスタッペンは最近のレースでライバルからのプレッシャーにさらされており、先週末のイモラではポールポジションのアドバンテージがコンマ1秒に満たなかった。レースでは、第2スティントで各チームが交換したハードタイヤの温度キープに苦労し、マクラーレンのランド・ノリスに終盤に追い上げられた。モナコGPのコース上は狭いため、予選順位が重要視される。そのため、レッドブルはポールポジションを獲得するためにはいかなるパフォーマンスも犠牲にできないことを理解している。
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