レッドブル・レーシングは、デザイナーのエイドリアン・ニューウェイに続き、スポーツディレクターのジョナサン・ウィートリーらも退団する可能性があると報じられている。先週初め、レッドブルのデザイナーであるエイドリアン・ニューウェイが2025年3月以降に退団する決断をし、F1活動から離れることが発表された。これにより、ニューウェイはライバルチームと契約を結ぶことが可能となる。
エイドリアン・ニューウェイの退団により、一部のライバルはF1の支配的な帝国が内部の権力闘争の中で崩壊しつつある可能性がある兆候とみており、マクラーレンのCEOであるザク・ブラウンは、レッドブルの従業員からの履歴書がF1パドックを旋回していることを明かし、「さらなるドミノ倒し」が起きると予想している。レッドブルのワールドチャンピオンであるマックス・フェルスタッペンは、ライバルチームがレッドブルの内紛から利益を得ようとしているため、「事態をかき乱す 」ための努力だとブラウンのコメントを軽視した。そんな中、Timesは、長年スポーツディレクターを務めたウィートリーがレッドブルを退団する次の重要人物になる可能性があると報じた。ウィートリーはF1のチーム代表になりたいという野心を抱いていると言われており、状況に詳しい情報筋は、56歳のウィートリーが他のチームと予備交渉を行っていることを示唆している。しかし、Autosportによると、ウィートリーはレッドブルとの契約更新が迫っており、新契約を結ぶ前に市場での自分のポジションを確認しようとしているだけであり、レッドブルはこの状況についてリラックスしているとしている。レッドブルは、この状況はドライバーが将来を決める前に他の選択肢を探るのと同じだと主張している。ウィートリーはここ数カ月でライバルチームが関心を寄せているレッドブルの重要人物の1人であり、F1の支配的勢力は現在の連勝を達成するのに貢献したテクニカルスタッフとの契約更新に取り組んでいる。フェラーリは最近のF1マシンプロジェクトを担当してきたテクニカルディレクターのピエール・ワシェに頻繁にアプローチしていることで知られている。しかし、このフランス人は最近、新たな条件でチームに将来を託した。レッドブルはまた、契約更新のサイクルが広がる中、空力責任者のエンリコ・バルボとパフォーマンス・エンジニアリング責任者のベン・ウォーターハウスの将来確保にも動いている。一方、Autosportは、チーフエンジニアのポール・モナハンが他所で関心を集めたことを受けて同様の交渉に入っていることを理解している。ウィートリーは、2006年のF1創設期にレッドブルに加わり、スポーツディレクターとしてチームの重要な柱となり、セバスチャン・ベッテルとフェルスタッペンとともにチームが7回のドライバーズ、6回のコンストラクターズ世界タイトルを獲得することに貢献した。