レッドブルF1のアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、F1日本GPの金曜日にシャルル・ルクレールが見せた強力なロングランペースを受けて、予選での失速に安堵のため息をついた。ルクレールは鈴鹿サーキットでの予選を8番手で終え、レッドブルはマックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスがそれぞれ1-2でフロントローを独占した。
フェラーリは、 2週間前のオーストラリアGPで優勝した後、ライバルのレッドブルにプレッシャーをかけ続けることを望んでレース週末に臨んだ。しかし、予選セッションは厳しいものとなり、フェラーリのトップとなったカルロス・サインツJr.はフェルスタッペンから0.5秒近く遅れて4番手となった。マルコは、プラクティスでのルクレールの燃料を多く積んだ状態でのペースを心配していたことを認めたが、精彩のないセッションを受けて、その懸念は冷めた。「ルクレールは比較的後方にいる。Thank God(ホッとした)。金曜日のロングランでは彼が最速だった」とマルコはORFに語った。「レースはマクラーレン、フェラーリ、そして我々自身の戦いになると思う」マルコ、ペレスを称賛レッドブルは好調なセッションとなり、ペレスはポールポジションのフェルスタッペンを追いつめ、チェッカーフラッグ時点でその差はわずか0.066秒であった。フロントローロックアウトはアップグレードを導入した週末に行われ、マルコは計画通りに機能していると主張した。「今週末最も重要なことは、アップデートがすぐにうまく機能し、セットアップの微調整にうまく成功したことだ」とマルコは語った。「そのおかげで1番手と2番手になれた。ペレスがフロントロウを獲得したのは久しぶりのことで、そのためには記憶を掘り起こす必要がある」ペレスにとっては、昨年のベルギーGP以来の予選トップ2フィニッシュとなった。「ペレスは予想以上に良かったと思う。特に昨年はここでの週末が悪かったからね」とマルコは付け加えた。「それ以来、彼は良くなっている」レッドブル・レーシングのF1チーム代表であるクリスチャン・ホーナーも「今日の予選は両ドライバーとも素晴らしい内容だった。これは27回目のフロントローロックアウトであり、チェコはここの予選で最高のパフォーマンスを記録し、これまでのベストである4番手をさらに上回った」とコメント。「もちろん、明日に向けて改善すべき点はまだあるが、マックスがまた素晴らしいラップを見せ、両車がフロントローにいることを本当にうれしく思う。レースはもう少し接戦になると思うが、今日はいいレースができる絶好のポジションにつけている。このペースを日曜日につなげたい」