レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、ダニエル・リカルドがパフォーマンスを発揮し続ければ、2024年シーズンもアルファタウリにとどまることを示唆した。昨季マクラーレンを退団し、強豪F1チームのリザーブドライバーとしてレッドブルに加入したリカルドだが、シルバーストーンで行われたイギリスGP後に再びグリッドに戻ってきた。
苦戦を強いられていたニック・デ・フリースに代わってレッドブルのジュニアチーム入りしたリカルドは、ハンガロリンクとスパでの2戦で有望な兆候を見せた。8度のレース優勝を誇るリカルドは、セルジオ・ペレスが来季のレッドブルと契約がマン力下後、2025年にレッドブル・レーシングのシートを獲得することを目指している。しかし、マルコはリカルドがアルファタウリで時間を待つ必要があることをほのめかし、2024年もそのシートを巡る競争が依然として存在すると指摘した。「我々は彼の目標をわかっているが、それを達成するにはどうすればいいか、来年アルファタウリで1年間フルコミットする準備ができているかどうかだ」とマルコはMotorsport-Magazinに語った。「角田裕毅は着実に成長し、感情をコントロールできるようになった。コンディションに応じてグランプリを走り抜けることもできるようになった」「我々には代替選手がいる。例えば、(リアム)ローソンは日本で2位と成功を収めており、日本で運転して以来、全体的な成長において大きな飛躍を遂げている」マルコはリカルドがすでにF1初シーズンの途中で不本意ながら解雇されたデ・ブリースよりもかなり良いパフォーマンスを見せていることを示唆した。「この交代はアルファタウリのチームのムードやモチベーションの面でも、非常にポジティブな効果をもたらしている」とマルコは続けた。「デ・フリースとの差は平均してコンマ3~5秒だったが、リカルドはそれをすべて考慮すれば、角田と同等とまではいかなくても、かなり縮まっている」「残り9レースある。この9レースでどのような展開になるかを見守りたい。角田はスパでとてもいいレースをした。おそらく雨が少し降っていた中間セクターで、もっと良い結果を残せたかもしれない。ダニエルはスプリントでポイント獲得まで遠くなかった。この方向性は合っている」先月のハンガリーGPは、リカルドにとって2013年以来となるアルファタウリとのレースとなった。「僕が在籍していたときからの10年間で施設は大きく変わった。だから新しいチームというか、新鮮な環境のように感じた」とリカルドはRacingNews365に語った。「でも、10年は長い。あのチームは変わった。僕も変わった。ある意味で懐かしさもある。でも、僕たち両方が進化したと感じているし、僕は次の段階を始めている」
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