レッドブル・レーシングのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、アルファタウリからF1に復帰したダニエル・リカルドが「すべての期待に応えた」と語った。マクラーレン退団後、レッドブルのサードドライバーとなったリカルドは、ハンガリーGPからニック・デ・フリースに代わってレッドブルの姉妹チームであるアルファタウリのドライバーに指名された。
サマーブレイク前の2戦で、34歳のリカルドは競争力を取り戻し、ハンガリーとスパのシュートアウトでは予選でチームメイトの角田裕毅を上回った。ベルギーGP予選ではトラックリミット違反でラップタイムを削除されたことが響き、Q2進出を逃した。また、ハンガリーGPではスタート時の混戦で最後尾まで順位を下げたものの、13位まで挽回してチームに好印象を与えた。しかし、ベルギーGPではトラフィックから抜け出す方法が見つからず、その逆転劇を再現することはできなかった。一方、角田裕毅は10位で貴重なポイントを獲得した。レッドブルのチーム代表ホーナーは、リカルドはレッドブルとアルファタウリが彼に課したすべての期待に応えたと語った。「彼はそれに応えたと思う。シルバーストーンでのタイヤテストでの彼の走りを見て、あれから期待値が変わったと思うし、彼はすべての期待に応えてくれた」とホーナーは語った。「彼がアルファタウリにもたらしたものは、膨大な経験であり、グランプリウイナーとしての経験を生かした方向性だ。彼は実際、非常によくやってのけた」アルファタウリのテクニカルディレクターであるジョディ・エギントンは、リカルドの復帰2戦目となったスパでのレースについて 「ダニエルにとっては、レースの大部分をトラフィックの中で過ごしたので、より難しいレースだった」と語った。「ハンガリーGPのようにフリーエアで力強いラップを重ねることができなかった。不運だった。しかし、スプリントレースでの彼の力強いパフォーマンスは、我々が前進していることを強調にしてくれた」アルファタウリのチーム代表のフランツ・トストは「まだマシンに負荷が足りないが、ダニエルがマシンとタイヤにもっと慣れれば、本当にいい仕事をしてくれると確信している」と付け加えた。リカルドは、これまでマシンに乗っていた時間が限られていたことを考えれば、カムバックシーズンのスタートには満足していると語った。夏休み前に2レースを消化できたことは、8月末に再開される2023年シーズンに有利に働くと考えている。「夏休み前にこの2レースができたのは本当に良かった。なぜなら、それによって確実に考え、基礎を築き、チームにいくつかの質問を投げかけることができるからだ」とリカルドは語った。「9日前、僕はこのクルマに乗ったことがなかったから、すべてを考慮に入れてみると、僕たちはオーケーだと思う」
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