レッドブルF1のチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、金曜日の午後にニューヨークで行われたチームの新車ハ票回イベントで公開されたRB19は、今シーズンのサーキットを走ることになる実車ではないことを認めている。クリスチャン・ホーナーは、2月23日から25日にかけてバーレーンで行われるプレシーズンテストに投入されるRB19は、昨日センターステージに登場したマシンとはかなり異なるものになると語った。
ファンは、新車発表会で披露されたRB19は、ウィングミラーの大きさなど、今年のシャシーに必要とされる技術的な変更がが含まれていなかったと指摘していた。「今日展示されたクルマは、バーレーンで見ると明らかに少し違っているだろう」とクリスチャン・ホーナーは認めた。「今日目にしたものは、数週間後にバーレーンのコースで走るものを完全に反映したものではないことは明らかだ」「今日は、これからの1年に向けてのチームの抱負やパートナー、そして、もちろんフォードとの提携というエキサイティングな発表を行うためのものだった」「ここアメリカ、この市場でそれを行うのは、明らかにレッドブル・レーシングにとって初めてのことだ」レッドブルがギリギリまで新車を公開しないのは、今回が初めてではない。これまでにもレッドブルはテスト前に基本仕様を公開し、サーキット走行中に大幅なアップグレードパッケージを導入したことがある。昨年、メルセデスはバーレーンでの初戦を前に同じようなことを行い、劇的な新デザイン“ゼロサイドポッド”を最終日まで明らかにしなかった。マックス・フェルスタッペンさえもこの時点で本物のRB19に目を向けていない。おそらくバーレーンでの最初のテストまでその姿を現すことはないだろう。「正直言って、まだ見ていないんだ」とマックス・フェルスタッペンは新車発表会でメディアに語った。「こういうものには興味がないので、写真もレンダリング画像も見ていない」「僕は速いクルマが欲しいだけで、見た目はどうでもいいんだ。クルマのラップタイムという観点から、パフォーマンスのアップグレードについてしか話していない」これまでに新車発表会イベントを行ったのはハースF1チームのみだが、これは新しいタイトルスポンサーであるマネーグラムを取り入れた2023年の新しいカラーリングを披露するためだと彼らは明言している。次に発表されるのは月曜日に新車を披露するウィリアムズで、火曜日にはアルファロメオがそれに続く。アルファロメオは、今シーズン世界中をツアーする彼らの車の古いモデルの特別な1回限りのアートカラーリングの写真を公開。このマシンはセーブ・ザ・チルドレンの慈善団体のためにオークションにかけられる。レッドブルも、2018年のRB14のシャシーに施された「落書き」のようなカラーリングを公開し、レッドブルのチャリティ「Wings for Life」のためにクリスティーズによってオークションにかけられる予定となっている。また、レッドブルは今年のマイアミ、オースティン、ラスベガスで開催される3つのアメリカGPで、ファンがマシンのさまざまなカラーリングをデザインできるコンペティションを開催する予定だ。しかし、金曜日に公開されたチームのメインカラーリングは、これまでのキャンペーンと驚くほど変わっていない。