レッドブルF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、チームのF1予算上限違反のニュースがリークされ、ライバルから「公に叩かれる」ことに繋がったことは「大きな懸念」だと感じていると述べた。レッドブル・レーシングは、F1メキシコGPを前に昨年のF1予算上限を180万ポンド違反したことでFIA(国際自動車連盟)と和解。許可された除外の一部を誤解していたと主張した。
レッドブルは、700万ドル(約10億円)の罰金と、今後12か月間、許可された空力開発テストの10%削減という打撃を受け、クリスチャン・ホーナーは「莫大」で「過酷」な制裁だと述べている。レッドブルが予算上限を破ったという最初の噂が浮上したのは、9月下旬のF1シンガポールGP週末だった。クリスチャン・ホーナーは、FIAからの公式情報なしに「中傷的」な主張をしたとしてライバルを非難するだけでなく、最初に告発されたときに強く反撃した。レッドブルは、F1日本GPでマックス・フェルスタッペンが2度目のF1ワールドチャンピオンを獲得した90分後にコストキャップに違反したことを公式に知らされ、1日後に公告が出された。FIAの裁定を受けたメキシコでの出来事を振り返り、クリスチャン・ホーナーは、レッドブルの予算上限違反のニュースが流出した理由を調査するためのフォローアップ行動を期待していると語った。「シンガポールでなされた告発は、すべてのスタッフ、すべてのパートナー、レッドブルに関係するすべての人にとって非常に腹立たしいものだった」とクリスチャン・ホーナーは語った。「明らかに、いかなる形態のリークも大きな懸念だ。そこは我々がフォローアップを期待している部分だ」レッドブルとFIAの間でABA(Accepted Breach Agreement/違反を認める協定)が結ばれる前に、ライバルの多くは強力な行動を求めていた。マクラーレンのCEOであるザク・ブラウンは、FIA会長のモハメド・ビンン・スライエムとF1会長のステファノ・ドメニカリに手紙を送り、コストキャップ違反の可能性は「不正行為を構成する」と述べ、クリスチャン・ホーナーはそれに対してF1アメリカGPの記者経験で激しく反撃していた。クリスチャン・ホーナーは、FIAの裁定後、レッドブルが「ライバルたちが行った主張の一部について、一部のライバルから謝罪されるべき」と感じており、チームとしては「自分たちが行ったやり方、私たちが行動した方法について謝罪することはないだろう」と語った。「我々の提出物に間違いがあった可能性はる。だが、後知恵と20-20vision(正しい判断)のビジョンの恩恵を受けて、誰もがスペシャリストになることができる」「しかし、意図はなかった。不誠実なことは何もなく、特定のコーナーで主張されている不正行為がないことは確かだ」「謝罪する必要はないと思う。学ぶべき教訓があると思う。誰もが今回のことから学ぶことができる」「我々は、他チームからの告発を通じて、非常に公の場で激しく非難された。ドライバーはサーキットでブーイングを受けた」「申し立てによる風評被害は深刻だ。今こそ、それを止めて前進する時だ」