レッドブル・レーシングのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、2022年の残りのシーズンでRB18にメジャアップデートが入ることはなく、いくつかのマイナーをアップデートによる“控え目な進化”になると語る。両方のチャンピオンシップのリードを広げているレッドブル・レーシングだが、今年はいくつかの問題に直面した。マックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスはすでに合計4回のリタイアを喫しており、RB18は信頼性だけでなく、重量の問題も抱えている。
2022年シーズン序盤のRB18は最低重量を“2桁”単位で上回っていたが、それでも数kgは軽量化される可能性がある。信頼性に関しては、先週末のカナダブランプリで再び打撃を受けた。レッドブル・レーシングは、セルジオ・ペレスをリタイアに追い込んだ原因を見つけるためにF1イギリスGPに向かて忙しく準備を進めている。「セルジオ・ペレスのギアボックスは機能しなくなった」とクリスチャン・ホーナーはRacingNews365に語った。「チェコのエンジンは問題ないように見えるが、詳細に調べるまで、正確な原因を特定することは困難だ」クリスチャン・ホーナーは、信頼性は頭痛の種であると強調する。「信頼性は常に懸念事項であるため、チェコのマシンで何が起こっていたのかを理解する必要がある。それから学び、適切な対策を講じる必要がある。明確な理由もなく車の1台がダウンした場合は常に懸念事項だ。残りのレースで他の車の運命に不安を感じるものだ」しかし、マックス・フェルスタッペンの車は生き残り、F1カナダGPで優勝した。その結果、現在、フェルスタッペンはチャンピオンシップで健全なリードを築いている。クリスチャン・ホーナーは、マックス・フェルスタッペンとチームメイトのセルジオ・ペレスにメジャーアップデートがあるか、たとえば、それにより、RB18が数キロの軽量化を実現する可能性があるかと質問された。だが、クリスチャン・ホーナーは、現在は大規模なアップデートパッケージを投入するのはかなり難しいと説明する。「大きなものは予定していない。それらは現在の車の控えめな進化となる。予算上限によって、我々は余裕をもってそれを行う必要がある」とクリスチャン・ホーナーは説明する。「今は古いパーツが寿命を迎えたときに新しいパーツが導入される。したがって、近年のF1で見たものとは、開発の形態が大きく異なっている」