レッドブルF1の2022年F1マシン『RB18』の実車がF1バルセロナテストの初日に遂に登場。フロントにプルロッド式、リアにプッシュロッド式のサスペンション構造を採用し、エグいボディワークを採用した姿がベールを脱いだ。レッドブルF1は、2月9日に形式的な『RB18』の発表イベントを開催したが、新たなタイトルスポンサーのオラクルを紹介するマーケティング的なものであり、披露されたマシンはFOMのショーカーに今季のリバリーを施しただけだった。
その後、レッドブルF1はシルバーストンで『RB18』のシェイクダウンを実施したが、画像に関して公開することはなかった。そして、F1バルセロナテスト初日に全世界のF1ファン待望のRB18の実車がベールを脱いだ。驚きはサスペンションレイアウト。マクラーレンと同様にフロントにプルロッド、リアにプッシュロッドという構成を採用した。特にレッドブルF1は、リアにプッシュロッドを採用したのは驚きだ。2009年のレッドブル RB5でエイドリアン・ニューウェイが採用して以来、サスペンションの標準となっていたからだ。同じ構成はマクラーレンも採用。フロントにプルロッドを採用することで、インボードロッカーが低くなり、エアロダイナミストにサイドポッドの口にあるベンチュリトンネルの入口への好ましい気流ルートが与えられる。これらのベンチュリトンネルは、新しいレギュレーションの下でF1マシンの総ダウンフォースの50%を生み出す。これは、以前に生成されたフロアよりもはるかに大きな割合だ。一方、リアに関しては、以前のレギュレーションでは、ディフューザーの配置により、ロッカーを低く配置してフロアを通る空気の流れを最大化することが有利になった。しかし、新しいベンチュリ出口の配置はまったく異なり、古いレギュレーションの下で下げられたのとまったく同じ理由で、ロッカーが邪魔にならないように上に移動した。サイドポッドの構造もエグい。吸気口にまるでトレーのような入口に空気を導き、下部は極端にアンダーカットされている。上部の最初はほぼ平行に後方に伸びていくが、後方で急激に傾斜し、エンジンカバーとはまったく別の方向に逃げている。バージボードはこの新しいレギュレーションで非合法化されているが、フロアの入口にある最も外側の垂直ベーンは複雑な形状をしており、フロアへの入口でこのフローコンディショニングの一部を取り戻そうとしている。
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