レッドブルF1のチーム代表のクリスチャン・ホーナーは、ドライバーのサラリーキャップには様々な“法的な影響”があり、まだ実施までには解決しなければならないことがたくさんあると語る。F1エミリア・ロマーニャGP前に開催された会議で、全10チームがドライバーの給与に上限を設けることに賛成票を投じだ。報道によると、合意された金額は2人のドライバー合計で3000万ドルの上限を設けるとされている。
しかし、クリスチャン・ホーナーは、この上限をレギュレーションとして導入するというフェーズに入る前に、考慮すべき様々な問題があるとし、現段階では話し合いが行われただけだと語る。「現時点でのキャップの議論はまさにそのようなものだ。ルールやレギュレーションではなく、投票もされていない。競技、金融、その他のレギュレーションの一部でもない」とクリスチャン・ホーナーは語る。「しかし、現時点でコストはすべての人に敏感だ。それはテーブルに置かれ、返答があったので、それがどこに進むかを見ていくつもりだ」「だが、それが実行可能かどうかを知る前に検討する必要のあるあらゆる種類の法的影響があるため、一連のレギュレーションとはほど遠い」それはF1全体に導入される予算上限もひとつの要因となっている。2021年以降、F1チームはシーズンあたり1億4500万ドルの予算に制限されるが、ドライバーの給与は現在その数字に含まれていない。予算上限は、節約したチームがドライバーに大きな給与を要求するためのレバレッジを与えるという静かな懸念があった。給与上限は、2023年に導入された可能性があるが、シーズンの全体的な予算上限に2023年にはシーズンあたり1億3500万ドルに低下するように設定されている。解決策として、チームがドライバーに過払いをした場合、ドライバーの給与上限と予算上限のバランスを取る可能性がある。つまり、全体的な予算が制限される。「もちろん、チームがドライバーの給与上限を超える金額を使うことを選択した場合、それは予算の上限内に収まるため、ドライバーが獲得できる金額を制限することにはならない」とクリスチャン・ホーナーは説明する。「ドライバーに最大限の余裕を持たせ、それを超えるものはシャシーの上限から外さなければならないことをチームに指示するだけだ」