レッドブル・ホンダF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、現状ではまだマックス・フェルスタッペンはF1ワールドチャンピオン候補としては部外者だが、それでもチャンスは潰えたわけではないと考えている。メルセデスF1は2020年の開幕6戦で5勝を挙げており、そのうちルイス・ハミルトンは4勝している。一方、マックス・フェルスタッペンはF1 70周年記念GPで優勝し、メルセデスの連勝にストップをかけた。
マックス・フェルスタッペンの勝利は、メルセデスがタイヤのブリスターに苦しんだ点はあるものの、完璧なパフォーマンスと最適な戦略に基づいた実力での勝利だった。現時点でマックス・フェルスタッペンがF1タイトル争いで巻き返しを図るのはレッドブル・ホンダにとって大きな仕事だが、クリスチャン・ホーナーはまだ2020年のタイトル獲得という目標を諦めてはいないと語る。「そうだね、我々はまだ部外者だ。我々には長い道のりがあるが、まだチャンスはある」とクリスチャン・ホーナーは F1 Nation で語った。「過去に、我々は自分たちの戦略、またはメルセデスでの“休日”を利用してレースに勝ったが、シルバーストンを見てみれば…我々はとにかく自身の力で勝った」メルセデスは土曜日の予選での“パーティモード”で大きなアドバンテージを誇ってきたが、今後、その予選モードが禁止されることによってメルセデスのスピードは損なわれる可能性があり、クリスチャン・ホーナーは、それがレッドブル・ホンダの巻き返しの助けになる可能性があると考えている。「我々は、異なるエンジンセッッティングの禁止がどのように機能するかを見守る必要があるが、我々は自分たちのマシンを自分自身を改善し続けなければならない」とクリスチャン・ホーナーは語った。「現在、我々は完全にそこに集中している。それは来年の出発点にもなるからだ」メルセデスが2014年に支配を開始する前は、F1は過去4年間にわたってレッドブル・レーシングが支配してきた。それ以来、ドライバーは変わっているが、チャンピオンシップの優勝を味わったチームメンバーの多くは、栄光への回帰を切望するミルトンキーンズに残っている。「もちろん、我々はいろいろと自分自身を強化したが、それでもまだ当時と同じ主だった顔ぶれを見ることができる」とクリスチャン・ホーナーは語った。「それらすべての人々が再びタイトル争いに加わることに非常にモチベーションを高めており、彼らができる限りの全力を尽くしている」