レッドブル・ホンダF1の2020年F1マシン『RB16』に何かしらの問題があるのは明らかだ。開幕3戦を終えて、メルセデスとのギャップを縮めるために作業が必要なことは明白だ。今年、タイトル獲得を目指してレッドブルとホンダF1が早期から開発を進めてきたRB16だが、メルセデスF1とのギャップは明らかだった。予選でもレースでも大きなペース差が見受けられた。
だが、レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコによると、チームはまだRB16の問題を完全には把握できてない。「あらゆる調査を行い、いずれにしろ、マシンの空力に問題があると言える。何かがマシンの気流に問題を引き起こしている。また、メルセデスからコピーしたノーズもそれほど我々が期待していたほどではない」とヘルムート・マルコは Auto Motor und Sport に語った。「何が機能し、何が機能していないかを把握しているところだ」ヘルムート・マルコは、RB16に新しいパーツを一度に投入するのではなく、小さなステップを重ねていくことが重要だと語る。「できるだけ早く問題点を検出して対応していく必要がある。そのためには、すべてのパーツを一度にマシンに搭載するのではなく、小さなステップを果たして、どこに問題があるかを見極めなければならない」ヘルムート・マルコは、レッドブル・ホンダF1として、2022年の新レギュレーションではなく、今年メルセデスに追いつくことに焦点が置かれていると語る。「新しいルールは今のところ優先事項ではない。まずはシャシーの問題を解決する必要がある」とヘルムート・マルコは語る。「まだ調査中であり、メルセデスに追いつくことを目指している」