レッドブル・ホンダF1は、2020年のF1オーストリアGPで勝利を得られると強気だ。新型コロナウイルスによって開幕10戦が延期・中止となっていた2020年のF1世界選手権だが、7月5日にレッドブルのホームトラックであるレッドブル・リンクで再開することが決定。レッドブル・リンクはマックス・フェルスタッペがは過去に好成績を残してきたサーキットであり、過去2年間で優勝、2016年には2位を獲得している。
レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、レッドブル・ホンダF1がレッドブル・リンクで再び強さを見せることができると考えている。「3年連続での勝利を収められると確信している」とヘルムート・マルコは RTL にコメント。「メルセデスがここで強いことは一度もなかった。彼らは常に問題を抱えてきた。だが、その比率がどのようなものになるかはわからない」「我々は、冬季テストが欺瞞的であり、偽装されていることを知っている。我々はここで試されたことのないバージョンのマシンを手に入れる」アップデートが加えられるのはRB16のシャシーだけではない。「ホンダの開発も継続している」とヘルムート・マルコは語る。「ホンダのF1エンジンは標高が高いほど優れている。だが、どうなるかはわからない。唯一わかっていることは、フェラーリがテストではメルセデスやレッドブルのレベルにはいなかったということだけだ。ミッドフィールドチームが大きな飛躍を遂げられるとは思わない」マックス・フェルスタッペンは、ホンダF1とのパートナーシップを開始した昨年にレッドブル・リンクがチームにとって相性の良いサーキットに変化したと語る。「昨年までは、レッドブル・リンクが僕たちにとって相性の良いトラックだとは思われていなかった」「でも、突然そうなった。昨年、僕たちとアップデートを行い、それが大きな違いをもたらした。それまでの年はタイヤを長持ちさせるためのレースだと思っていた」メルセデスF1のテクニカルディレクターを務めるジェームス・アリソンもレッドブル・ホンダF1+マックス・フェルスタッペンは“手強いのライバル”になると警戒。近年、メルセデスが苦戦を強いられたサーキットで2つのレースが開催されることによってその警戒心をさらに強めている。「今年、我々にとってマックスが手強い対戦相手になることは間違いない」とジェームス・アリソンは F1 Nation に語った。「フェラーリもプレシーズンテストでいくつか形を垣間見せていたが、レッドブルはオーストラリアに常に並々ならぬ気合をいれているため、マックスはそこで再び強いと思う」2020年はマックス・フェルスタッペンがF1史上最年少ワールドチャンピオンという称号を手に入れられる最後のチャンスとなる。ヘルムート・マルコは、レッドブルとして長い間それを実現するために取り組んできたと語る。「だが、我々は何度も挫折を経験してきた」とヘルムート・マルコは語る。「だが、我々にはホンダという堅実なエンジンサプライヤーがおり、我々は過去のミスから学んでいる。それに加えて、我々はシーズン中盤まであまり競争力がなかった。これから、我々はシーズン中盤にはるかに良い準備を整えてシーズンをスタートする」「メルセデスとハミルトンが優勝候補であることは明らかだが、我々は自分たちを第一の真剣なチャレンジャーだと考えている」レッドブル・リンクでは、開幕2戦がダブルヘッダーで開催されることになっており、うまくいけば、マックス・フェルスタッペンのレッドブル・リンク4連勝が実現するかもしれない。
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