レッドブル・ホンダF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、2021年に予算上限が導入されてもチームの競争力が損なわれることはないと自信をみせている。2021年からF1には1億4500万ドルの予算上限が導入され、2022年には1億4000万ドル、2023年には1億3500万ドルまで上限額は引き下げられる。
必然的に大きな予算をかけていた大規模チームは、チームスタッフや開発費の大幅な削減を強いられることになり、小規模チームはギャップを縮めるチャンスとなる。しかし、クリスチャン・ホーナーは、予算上限は個別チームの利益よりもスポーツ全体にとって良いことだと認めるが、最もプロフェッショナルで才能のあるコンストラクターズが競争力を維持することになると考えている。「ビジネスにとって何が適切であるかに目を向けなければならないと思うし、私利私欲よりもスポーツの利益の方が凌ぐこともある」とクリスチャン・ホーナーはコメント。「私はそれについて全体的な見方をしてきたし、常に優秀なものが遅かれ早かれ頭角を表すものだ。したがって、レギュレーションがどのようなものであれ、できる限り競争力を確保できるように対応できるかは我々次第だ」「それは長年にわたって我々が成功を収めてきたことであり、この一連の技術、競技、そして財政規則に再び適用する必要がある」予算上限による不幸な結果のひとつはチームスタッフの失業する可能性だが、クリスチャン・ホーナーはその影響を受けたスタッフがレッドブルの他の分野に吸収されることを期待していると語る。「必然的に、それはチームの形態に影響を与えるだろう。だが、我々は他に活動を行っている。他にもシナジープロジェクトがあり、その活動で成長している先端技術がある」「人材は私たちの最大の資産であり、可能な限り、できるだけ多くの仕事を保護するよう努めていく」「予算上限はチームのコストを保護する。我々はまだ収益面は整理している。コストは大幅に削減され、管理されていると思う」「今後5年間の計画により、F1は外部投資、投資家、スポンサーにとってより魅力的な提案になる」「それがうまくいけば、小規模なチームの一部を保護するのに役立つと思う。また、うまくいけば、これらの新しい技術規制がより拮抗したレースを生み出すことに役立つことを願っている。それがゴールであり、意図である」