レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、2020年のF1世界選手権の“最大の目標”としてマックス・フェルスタッペンに最年少F1ワールドチャンピオンを獲らせることを掲げた。今年1月7日、レッドブル・ホンダはマックス・フェルスタッペンとの契約を20203年まで延長。レッドブルはホンダF1とも2021年まで契約を延長しており、2020年にむけて必勝体制が整った。
「すべてのチームにとってある程度の継続性があることは重要だ。そして、すべてのドライバーにとって物事にしっかりと集中できることは重要だ。つまり、ドライビングとテクロノジーだ。それが我々が『早ければ早いほど良い』と言った理由だ」とヘルムート・マルコは Motorsport Magazin にコメント。「我々は最初にホンダと2021年まで契約を延長し、その後、マックスと比較的素早く合意に至った」ヘルムート・マルコは、マックス・フェルスタッペンとの契約延長に非常に満足しており、レッドブル・ホンダは約束したものを届けることができると楽観的だ。「これがチーム全体に安定性を与え、信じられないくらいのモチベーションを与えていることに特に満足している。我々んお最大の目標は、我々とともにF1をスタートしたマックス・フェルスタッペンが最年少ワールドチャンピオンになることだ。現在、我々はブルドアップに費やした全ての作業を終え、刈り取りたいと思っている」ヘルムート・マルコは、ホンダF1との2年目となるマシン『RB16』の準備は順調に進んでいると語る。「準備は非常にうまくいっており、昨年と比較して明らかに予定よりも進んでいる」とヘルムート・マルコは語る。「2月12日にシルバーストン・サーキットでシェイクダウンを行い、その前にマシンをテストベンチに置く。過去には不利な状況でシーズンをスタートすることが我々の弱点だった。だが、今回の準備はそれを防ぐことができると信じている」ホンダF1との初年度を振り返り、ヘルムート・マルコは次のように続ける。「初年度に出した結論はポジティブだ。主にホンダに感謝しなければならない」とヘルムート・マルコは語る。「エンジンのデメージやドライブトレインに技術的な問題は発生しなかった。エンジンを好感し、それのためにグリッドペナルティを受けたが、それは意図的な選択だった。それは信頼性に関することではなく、パワー向上と開発のためのものだった」「ホンダとの協力関係はテスト初日から非常にうまくいっていたし、良くなるしかなかった。ホンダは約束を果たしてくれた」「3勝を挙げられたことを嬉しく思っているし、5勝も手の届く範囲にあった。シャシーがベストではなかったし、フロントウイングの新しいルールは我々に多くの問題をもたらした。我々がようやく競争力を発揮し始めたのはレッドブル・リンクだった」最近、ルノーのエンジン責任者であるレミ・ラフィンは、ルノーのF1エンジンはメルセデスやホンダよりも優れていると語っていた。「メルセデスは我々の少し後ろにおり、フェラーリは少し前にいる。ホンダはまだ一歩遅れている。だが、我々はもはや50kWの違いについて話しているわけではない。フェラーリ、メルセデス、そして、我々の間の差は5~10kWだ。ホンダはおそらく15~20kW遅れている」とレミ・タフィンは語っている。だが、ヘルムート・マルコは「彼がシーズンのどの部分でどんなことを考えていたのかわからない」とコメント。「2019年末、ホンダと我々はメルセデスのレベルにあり、エンジンパワーが重要となるメキシコやブラジルのようなトラックでさえ、彼らの前を走っていた。メカニカル的な問題を見れば、我々のエンジンはルノーよりも信頼性が高いと結論づけることができる」「我々はもうルノーと一緒ではないことに悩まされてはいない。それにコンストラクターズ選手権を見れば、ルノーは5位に過ぎない。彼らが我々に対してどれくらいポイントで負けていたのかもわからない」