レッドブルのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、6回のF1ワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンが、マックス・フェルスタッペンやシャルル・ルクレールといった新世代の若手ドライバーたちの波にどれだけ耐えられるかを見ていくのは魅力的だと語る。2019年のF1世界選手権では、マックス・フェルスタッペンとシャルル・ルクレールがルイス・ハミルトンのタイトル防衛を止めることはできなかった。
しかし、マックス・フェルスタッペンはレッドブル・ホンダと2023年まで、シャルル・ルクレールはフェラーリと2024年までそれぞれ契約を延長し、次世代のF1ワールドチャンピオン候補と目されている。ルイス・ハミルトンとメルセデスF1チームは、V6ターボハイブリッド時代を支配してきたが、昨年末にはレッドブル・ホンダとフェラーリが勝利を争えるまでに戦闘力を挙げており、レギュレーションが変わらない2020年のF1世界選手権は、3強チームによる“伝統的”なタイトル争いが展開されるとクリスチャン・ホーナーは予想。さらに今後数年では世代交代をかけた戦いが大きな魅力になると期待している。「たびたび波がやってくるものだし、私は今がその瞬間だと思っている」とクリスチャン・ホーナーはコメント。「特にエキサイティングだと思っているのは、マックス/ルクレールのダイナミックさ、それが今後数年間でどのように展開していくか、ルイスがそういったドライバーとどのように戦いを見せてくれるかだ」「彼にもまだ人生があり、彼は押し寄せてくる若い波に対して自分自身を評価したいと思っているはずだ」「F1にとって、台頭してきている若いチャレンジャーのダイナミクスとあらゆるトリックを知り尽くしている年配のドライバーのダイナミクスがいるのは素晴らしいことだと思う」今年1月に35歳になったルイス・ハミルトンは、ミハエル・シューマッハの記録に並ぶ7回目のF1ワールドチャンピオン獲得に意欲をみせており、一部報道ではメルセデスとの2020年までの契約延長についての交渉が“かなり進行した段階”にあると報じている。ルイス・ハミルトンは、2019年に自分がすぐにF1を引退するつもりはないと繰り返し述べている。「僕がやっていることのコアな部分は、レースを愛しており、チャレンジを愛していることにある」とルイス・ハミルトンは語る。「僕を打ち負かし、僕を凌駕し、追い越そうとしている信じられないほど才能のある若者たちがいることを知って到着するのが大好きだ。僕は毎年その戦いに挑むことを愛している。僕よりもはるかに賢い人たちと働いているし、彼らは私をより賢く感じさせていくれている。そして、僕が彼らに挑戦し、何度も彼らが間違っていることを証明しているときは非現実的だ!」「引退する日を恐れるてはいない。覚えている限りの一生をかけて愛してきたことをやめるのは悲しい日になるだろう。でも、それは僕が他にも戻ることができるいろんなことをする場所を持っている理由でもある」「たとえば、ファッションという点で、僕は成功すれば長い間やり遂げることができる別のビジネスを見つけた。現在、それは本当にうまくいっているけど、どのくらい続くかはわかりません。でも、少なくとも僕は他のことにも関心を持っている」「でも、他にも僕が興味を持てることはたくさんある。引退しても人生が終わるわけではないことを知ってる。そして、それは私に多くの快適さを与えているし、できる限り長くそれを試してみるつもりだ」