レッドブルがピエール・ガスリーをすぐに交代しないのは、単なる脆弱なパフォーマンス以上のものがある証拠ではないかと元F1ドライバーのミカ・サロは指摘する。今年、レッドブルに昇格したピエール・ガスリーだが、チームメイトのマックス・フェルスタッペンのパフォーマンスにまったく匹敵することができず、シーズン序盤からシート喪失の噂が絶えない。
F1オーストリアGPではマックス・フェルスタッペンがセンセーショナルな逆転的で勝利を掴んだのに対し、ピエール・ガスリーは中団チームとのバトルに苦戦し、1周遅れの7位でレースをフィニッシュしている。レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、ピエール・ガスリーの今季のパフォーマンスは“受け入れられない”と語り、夏休みまでに結果を出すことができなければシートを喪失する可能性があることを示唆している。すでに姉妹チームのダニール・クビアトがピエール・ガスリーの後任としてレッドブルに昇格する可能性があると噂されている。ヘルムート・マルコもダニール・クビアトについて「ダニールが速いことはすでに知っていたし、今ではなぜ彼が特定の時期に速くなかった理由もわかっている」とコメント。「結果として今我々はクビアトを抱えているし、数年前よりもはるかに速くなっている。彼は以前よりもはるかに自信をつけている」とダニール・クビアトの昇格を否定していない。だが、元F1ドライバーであるミカ・サロは、ピエール・ガスリーがうまくパフォーマンスを上げることができていないのには外部の人たちには何らかの理由があるはずだと考えている。メルセデスのF1チーム代表を務めるトト・ヴォルフは、レッドブルが特にピエール・ガスリーに関して2019年仕様のタイヤにうまく熱を入れることに苦しんでいると指摘している。ミカ・サロは、実際のここまでマックス・フェルスタッペンと歴然として差が開きながらもレッドブルがピエール・ガスリーが交代させないおは、その低パフォーマンスにガスリーの能力以外の理由があるという証拠だと語る。「こういう場合、レッドブルはいつもすぐに対応する。もし誰かうまくやれていなければ、彼らは出ていけとドアを指さすものだ」とミカ・サロは Ilta-Sanomat に語る。「レッドブルは我々が知らない何かを知っているのだと思う。チーム内では彼らはガスリーが抱えている問題が何なのかが分かっているはずだ。だから、彼はまだあそこにいると思う」「これまで彼は決して遅いドライバーではなかった」