レッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、2019年F1マシンにネガティブな影響が出るのを避けるために今後2週間で来季にホンダとルノーのどちらのF1パワーユニットを搭載するかを決定すると述べた。レッドブル・レーシングは、今シーズンここまで2勝を挙げているが、ルノーのF1パワーユニットのパフォーマンス不足がメルセデスとフェラーリと比較して最大の弱点だと指摘し続けており、両社の関係は歪んだままだ。
今年、姉妹チームのトロロッソがホンダからF1パワーユニット供給を受けていることで、レッドブル・レーシングはホンダの進歩を分析し、2019年以降のパートナーシップの可能性について交渉を進めている。クリスチャン・ホーナーは、ホンダとルノーがF1カナダGPに導入したアップグレードは、レッドブル・レーシングが決断を下すためのさらなる情報を与えたと語り、今月末までに最終判断を下さなければ2019年F1マシンの設計に支障が出てくると述べた。「マニュファクチャラー、そして、シャシー側からの観点として、インストールの問題などについて考えていかなければならない段階に来ている」とクリスチャン・ホーナーはコメント。「6月末がそのための適切なタイミングだと感じている。我々がやらなければならないのは、持っている事実に基づいてそれを調査することだ。レースの時間でデータを調べて判断を下すのは不可能だ」クリスチャン・ホーナーは、決断は迫っているが、レッドブル・レーシングは、次戦F1フランスGPでホンダとルノーのパフォーマンスのさらなる調査を行い、F1オーストリアGPまで最終決断を遅らせたいと考えていると語る。「カナダでは分析するための多くの情報を得ることができたし、他のサーキットでそれをレビューするためにおおそらくもうひとつの週末がかかるだろう。オーストラリアGPあたりには納得し、結論に至ることになるだろう」「私が聞いた限りではホンダは良いステップを果たしている。ルノーも彼らが告知したものをもたらした。現在、我々には分析し、相対的なパフォーマンスを調査するための大量のGPSデータがある」「もちろん、そこにはエンジニアリング的な決定もあるし、そのあとデートリッヒ・マテシッツ(チームオーナー)の承認を得ることになるだろう」今シーズン、2勝を挙げているレッドブル・レーシングだが、一方では信頼性問題にも見舞われており、コンストラクターズ選手権首位のメルセデスに72ポイント差をつけられている。