レッドブルのアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、ダニール・クビアトをトロ・ロッソに降格させ、マックス・フェルスタッペンを昇格させるという決断は、クビアトをプレッシャーから解放するためのものだと述べた。ドライバー交代はF1スペインから実施され、マックス・フェルスタッペンはレッドブルでデビューし、ダニール・クビアトはトロ・ロッソに出戻ってレースに出場する。
ヘルムート・マルコは、今シーズンここまでのダニール・クビアトのパフォーマンスが水準に達していなかったと語りつつ、チームとしてダニール・クビアトに挽回することに取り組める環境を与えたかったと述べた。「主に今年かかっていたプレッシャーをダニールから取り除いてやるための処理だった」とヘルムート・マルコは Motorsport-Total.com にコメント。「彼は昨年の同じようなパフォーマンスを発揮できていない。彼はリカルドよりも平均コンマ3〜5秒遅かった。昨年、彼は同じレベルだった」「だが、はるかに難しかったのは、彼は非常に一貫性がなく、浮き沈みが多かったことだ。中国で目にしたように良い時もあったが、浮き沈みが無意識に出てしまうくらいに自分自身にプレッシャーをかえていた」「ソチでのクラッシュは、その内面のプレッシャーの結果だ。彼は自分で自身を高めていたが、それは我々からのものではなかった」「我々の贅沢なところは、彼をトロ・ロッソに再び配置する能力があることだ。かつて、ロマン・グロージャンが同じような状況にあり、クラッシュにクラッシュを重ねた。我々はそれを避けたかった」ヘルムート・マルコは、このドライバー交代が、マックス・フェルスタッペンとトロ・ロッソでのチームメイトだったカルロス・サインツとの間で増大していた緊張への対処にも役立つと認める。「一方で、トロ・ロッソでのフェルスタッペンとサインツとの間にはかなり不穏な空気があった。我々はいくつかの問題を内部的に解決してきた」「クビアトを外してはいないし、彼はまだチームにいる。トロ・ロッソは優れた中団チームであり、クルマとドライバーの両面にポテンシャルがある。一貫してポイントを獲得するには最後にそれを組み合わせなければならない」