レッドブルのオーナーであるディートリッヒ・マテシッツは、2016年もF1グリッドに残るためいエンジン供給元を探すための最終期限を最終戦F1アブダビGPの1週間前の週末まで延長した。ディートリッヒ・マテシッツは、当初10月末に最終期限を設定していたが、状況を解決するためにチーム代表のクリスチャン・ホーナーとモータースポーツアドバイザーのヘルムート・マルコにさらに3週間の期限を与えた。
ディートリッヒ・マテシッツは「最終期限を3週間延ばした」とコメント。レッドブルの幹部は、解決策を11月21〜22日の週末までにまとめなければならない。「状況は明白だ。我々は既存のパワーユニットは得られないだろう。全てのチームが、自分たちのワークスチームより我々が速くなるのを恐れているからだ」「我々が知っているように勇気やスポーツ精神は買うことはできない」レッドブルは、現在のサプライヤーであるルノーとの関係を解消することを決定したが、メルセデスとフェラーリの獲得に失敗。ホンダとの交渉も拒否権を持っているマクラーレ・グループCEOのロン・デニスが反対したことで暗礁に乗り上げている。クリスチャン・ホーナーは、ホンダがレッドブルへのエンジン供給を“熱望”していると主張しているが、マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、マクラーレンは“慈善団体”ではないとし、“レッドブルが自分で作った”問題は自分たちで解決しなければならないと述べている。クリスチャン・ホーナーは「複雑な問題がいくつか残っているが、それらを乗り越えられるかどうかはわからない」と述べた。クリスチャン・ホーナーは、2016年のレッドブルには“他にもオプションがあるかもしれない”と述べたが、ディートリッヒ・マテシッツは、チームをルノーに売却するという噂を否定した。Autosport は、ルノーはまだ関係解消を決定しておらず、レッドブルにとってルノーはオプションのままだと報じている。レッドブルは、ルノーのパフォーマンスについて批判しているが、クリスチャン・ホーナーは過去2年間の関係は“一方通行ではなかった”と表現した。「歴史、バックグラウンド、環境の全てを理解しなければならない。後から振り返るのは簡単なことだが、両社が多くのことを述べてきた」クリスチャン・ホーナーは、2月22日の初プレシーズンテストまでに2016年マシンを用意するのは“ギリギリ”だとメキシコで述べた。レッドブルの姉妹チームであるトロ・ロッソは、2016年にフェラーリの1年落ちのエンジンを搭載することで合意間近だと報じられている。
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