レッドブルは、F1日本GP決勝レースで、マーク・ウェバーが9位、デビッド・クルサードはリタイアに終わった。デビッド・クルサードのレースは、わずか1つのコーナーで終わった。ターン1での接触により、サスペンションにトラブルが生じてコントロールを失い、ウォールに激しくクラッシュ。マシンは大きな損傷を負ったが、幸いクルサードに怪我はなかった。
1ストップ戦略をとったマーク・ウェバーは、タイヤのグレーニングに苦しみ、9位でフィニッシュした。*レース後、トロロッソのセバスチャン・ブルデーに接触事故を引き起こしたとして25秒加算ペナルティを科せられたことにより、マーク・ウェバーは8位へ昇格、1ポイントを獲得した。マーク・ウェバー (9位)「スタートが良くなくてポジションを落としてしまったが、第1スティントは好調で特にハイドフェルドを2回抜けたのが良かった。第2スティントはオプション・タイヤに苦しみ、ペースに関しては難しかった。レースの最後はフロントにグレーニングが出ていたので良いペースを維持するのが大変だった。フィリペ(マッサ)はレース終盤に新しいタイヤに交換していたし、クルマも彼の方が速かったので、彼を後ろに押さえるのは難しいと思っていた。彼の方がトラクションが断然良かったからね。オーバーテイクを彼が仕掛けてきた時は、ギリギリまで彼にプレッシャーをかけた。チームのためにポイントを獲得することが一番重要だからね。でも、彼のクルマが相手ではどうにもならず、結局は抜かれてしまった」 デビッド・クルサード (リタイア)「リタイアになったのは残念だ。ターン1でブルデーのインサイドに入ろうとしたが、当然彼はコーナーのアペックス直前で少し内側に戻ってきた。ピケがぼくたちのふたりの前にいて、ぼくは彼らの間に挟まれてしまった。ターン1のアペックスでは車体がちょっとぶつかったり、こすれ合ったりして、その後、ターン2の出口で加速すると、ターン1で負ったダメージの影響かタンクスラッパー(左右に振れる)が起きてバリヤに突っ込んでしまった。タイヤのせいならば普通は感じるので、タイヤよりもサスペンションが原因だったのではないかと思う。次のレースには新しいシャシーが必要だ」クリスチャン・ホーナー「ひどいアクシデントのように見えたが、幸いデビッドに怪我はなかった。第1コーナーの接触で車体が空中に浮き、その後リヤサスペンションが壊れて車体が激しく左に曲がりバリヤに激突した。マークはスタートで大きくタイムロスしたが、リスキーな1ストップ戦略だったにも関わらず、その後はとても良いレースを戦った。あと2周で1ポイントを獲得することができたが、残念ながらマッサが速すぎて彼を抑えることができなかった。しかし、1ストップ戦略でもとても良いドライビングを見せたと思う」ファブリス・ロム、ルノー・プリンシパルエンジニア「難しいレースだった。両ドライバーともスタートがひどかった。デビッドはアクシデントに遭いリタイア、マークはスタートでエンストしそうになりポジションを落とした。しかし、その後のマークはとても戦いを見せ、何台も他のクルマを抜いたが、残念ながら9位でポイント獲得を果たせなかった。マークが素晴らしいパフォーマンスを見せたのに、残念な結果だ。今回も優勝したルノーは素晴らしかった」