ビザ・キャッシュアップRBは、ミルトン・キーンズに新しい施設が準備されているにもかかわらず、F1ファクトリーをファエンツァから英国に移転する可能性があるという主張を否定した。レッドブル傘下のチームはF1プログラムの刷新を進めており、その中にはアルファタウリからRBへのアイデンティティの変更、ローラン・メキースとピーター・バイエルという新しいチームマネジメントの就任が含まれている。
しかし、姉妹チームであるレッドブルとの関係をめぐってライバルチームから厳しい目が向けられる中、ファクトリーを放棄し、すべてを英国に移転する可能性も指摘されている。これは、マクラーレンのCEOであるザック・ブラウンが今年初めにチームのカラーリングを発表した際、レッドブルとRBのパートナーシップに懸念を示したことに端を発する。「私の理解ではアルファタウリ(RB)はイギリスに拠点を移すことになるがし、それは両チームにとってメリットになると思う」とブラウンは語った。「だから、このA/Bチームと共同オーナーシップは、まったく別のレベルのA/Bチームであり、スポーツの健全性、そしてスポーツの公平性にとって、我々にとって大きな懸念材料だ」しかし、RBのF1チーム代表であるローラン・メキースは、ブラウンが抱いているチーム移籍の疑いは間違っていると説明した。彼は、チームが現在のイギリス人スタッフの一部をビスターのエアロ施設からミルトン・キーンズの新社屋に移転させる一方で、ファエンツァは本部として残ることを明らかにした。「我々はファエンツァに非常に優れた施設を持っており、その基盤は建設に非常に適していると考えています」とメキースは説明した。「しかし、現在のビスターのインフラには満足していない。歴史的な経緯もあり、そこで従業員たちを最高のポジションに置いているとは考えていない」「とても小さな施設で、手狭になった。ビスターにある風洞を使っていたからこそ、あそこを使えたのであって、今はそうではない」メキースは、RBがビスターでの事業を閉鎖し、人員を移転させることに同意したと説明した。「レッドブルキャンパスの外、ミルトン・キーンズに新しい本社を建設中で、ファエンツァにあるハイレベルな施設と同じように、最新鋭の施設になる」メキーズは、英国に事業所があることは、イタリアへの転勤に興味のないスタッフを惹きつける上で特に価値があると語った。「つまり、我々のキャパシティーがさらに増えるということは、明日、求人市場に出て、どの部門であれ、英国に残りたいという人材を獲得しようと思えば、1つの部門を2つの拠点に分け、今日のテクノロジーを駆使して、一緒に仕事をすることが可能になったということだ」「歴史的に見て、F1でそれを行うのは大きなマイナス面だった。しかし、世界が大きく変化するにつれて、テクノロジーだけでなく、人々のマインドセットも変化していると考えている。我々はそれをうまく機能させようとしているし、それがアドバンテージに変わる可能性もあると考えている」