ビザ・キャッシュアップRBが、新たな装いでの初陣となる2024年F1バーレーンテストを振り返った。昨年までスクーデリア・アルファタウリといて活動していたレッドブルF1のジュニアチームは、今季からビザ・キャッシュアップRBへと生まれ変わり、新たなカラーリングでバーレーン・インターナショナル・サーキットに登場した。
変更したのはチーム名とカラーリングだけではない。創設時からチーム代表を務めてきたフランツ・トストが引退し、CEOにピーター・バイエル、チーム代表に元フェラーリのローラン・メキース、そして、レーシングディレクターに元アルピーヌのアラン・パーメインが加入し、チーム体制も刷新された。ドライバーは、角田裕毅とダニエル・リカルドが継続。ビザ・キャッシュアップRBは、3日間のF1バーレーンテストで角田裕毅が157周(849.684 km)、リカルドが210周(1,136.520 km )と合計で367周(1,986.204 km)を走り込む充実したテストを過ごした。ピーター・バイエル(CEO)「ビザ・キャッシュアップRBがその美しさのすべてで生き返り、チームが再び団結し、完全にやる気を出して新しいアイデンティティを喜んで推進しているのを見るのは素晴らしいことだった。また、ファンの方々の好意的な反応を見ることができて嬉しく思う。継続的なサポートに感謝している。3日間の充実した生産的なテストを経て、分析すべきデータがたくさんあり、来週ここバーレーンで行われるシーズン最初のレースに向けて十分な準備ができると思う」ローラン・メキース(チーム代表)「ビザ・キャッシュアップRBチームが初めて正式にトラックを走る姿を見るのは素晴らしい瞬間だった。ファエンツァ、ビスターのファクトリー、そしてPUパートナーのホンダからも素晴らしい人材が集まっており、初めてレーストラックで彼らと一緒に仕事ができたのは光栄だった。もちろん、目標とする競争力のレベルまでチームを構築し、発展させるには長い道のりがある。しかし、我々は今週バーレーンで前向きなスタートを切り、シーズン中の発展の鍵となる堅実なプログラムを実行した。レース1があっという間にやってくるのは間違いないし、自分たちが望むレベルで準備するためにやるべきことはたくさんある。最後に、ダニエル、裕毅、そしてファクトリーのみんあのこれまでの勤勉さと素晴らしい精神に感謝したいと思う。来週戻ってきてレースを始めるのが待ちきれない!」アラン・パーメイン(レーシングディレクター)「我々にとっては間違いなくポジティブな3日間だった。クルマは今週を通して非常に信頼性の高い走りを見せてくれたし、膨大な量のデータも収集できた。クオリティテストに重点を置き、時間をかけてセットアップの変更を行い、クルマを理解した。今日はそれにいくつかのロングランを組み合わせて、ダニエルとレースのフルディスタンスを走ったが、完璧に進んだ。これからの数日間で、収集したデータを分析し、そこから学んで、バーレーンのレースウイークだけでなく、もちろん今後のレースにも生かしていきたい。ここに来られてとても嬉しいし、今シーズンを本当に楽しみにしている。 分析的なチームは集めたものを使ってクルマとチームを前進させることができると感じている。ビザ・キャッシュアップRBの全員がシーズンに非常に興奮しており、来週末のレース後に順位について詳しく知ることを楽しみにしている」角田裕毅「テストはかなりスムーズに進みました。トラックにいくつかの問題があったため、正確にはランプログラム通りに進みありませんでしたが、それらにうまく対応できました。昨年に比べてクルマが大きく前進していると感じたので、今のところ満足しています。バランスも良くなり、特にフロントに力強さを感じました。リアに関してはまだ改善する必要があるが、正しい方向に進んでいます。ここ数日間で何周も周回しましたが、良いデータを収集し、クルマの限界を見つけることができた良い経験でした。タイムシートを見ると僕たちは最下位ではありませんが、他のチームと比べて自分たちがどの位置にいるのかを知るのは難しいので、来週再びレースを始めるのが楽しみです」ダニエル・リカルド「テストはうまくいったと思うし、昨年よりマシンは確実に進化している。たくさんの周回をこなして、かなりフィーリングが良くなった。残念なことに、コース上でのドレインに問題があって、レース走行ができるかどうか心配だったんだけど、幸運にも走ることができた。初日と2日目にはショートランを行い、今朝はレースシミュレーションを行った。パフォーマンスに関しては、期待していたところに到達していると思う。ミッドフィールド・グループでの戦いを目指しているし、得たものを最大限に生かしていきたい思う。全体的にスムーズなテストだったので、何の不安も感じずにここを離れることができると思う。ある程度の収穫はあったし、自分たちの位置もわかっているけど、コンスタントにQ3やポイント争いをしたいのであれば、もう少し見つけなければならないことがあるのは確かだ」
全文を読む