ヨス・フェルスタッペンが、レッドブルF1とヘルムート・マルコの関係を巡るラルフ・シューマッハの発言に反発したあと、本人に直接連絡を取っていたことが明らかになった。ラルフ・シューマッハは、2026年のレッドブルがマルコの不在を惜しんでいるとの見方を示していたが、ヨスはSNSで「ラルフはでたらめをたくさん話す」と切り返していた。
その後、両者は直接コンタクトを取り、ヨスは失礼な態度ではなかったものの、自分は異なる考えを持っていることを明確に伝えたという。マックス・フェルスタッペンとマルコの結びつき、そして苦戦する2026年シーズンのレッドブルを巡る空気が、このやり取りの背景にある。ラルフ・シューマッハの発言にヨス・フェルスタッペンが反応ラルフ・シューマッハは今月、2026年シーズンの出だしでつまずいたレッドブルについて、「何らかの導きを与える存在としてマルコを欠いている」との見方を示していた。これに対し、ヨス・フェルスタッペンはSNSで「ラルフはでたらめをたくさん話す」と反論。その発言は波紋を広げたが、ラルフによれば、その後にヨス本人から連絡があったという。スカイ・ドイツの『Backstage Pit Lane』ポッドキャストに出演したラルフは、「私たちは連絡を取った」と明かした。「彼はまったく失礼ではなかったが、自分は違う考えだということをはっきり伝えてきた」「改めて言うが、私はヨス・フェルスタッペンが好きだし、マックス・フェルスタッペンも好きだ。だからその点に関しては何も問題ない」ラルフは“感情的になっている時期”と分析ラルフ・シューマッハは、今回のヨスの反応について、普段の彼らしくないものだったと受け止めている。「今の彼らにとっては難しい時期だと思う」とラルフは語った。「しかも父親として、ここ何年も数々の成功を収めてきたあとで、突然いろいろなことに答えたり説明したりしなければならなくなる状況には慣れていないはずだ」さらにラルフは、ヨスについて「今は少し感情的になっているのかもしれない」とも話した。「それはヨスらしくない」「今は少し感情的で、もしかしたら少し苛立ちやすくなっていたり、反応が早くなっていたりするのかもしれない」「でもそれも彼の一部だ。彼は感情のある人間だし、私は気にしていない」「ただ少し驚いた。というのも、私はこれまでずっと、マックスとヨス、そしてヘルムート・マルコは非常に緊密な関係にあると感じていたからだ」マックス・フェルスタッペンは今もマルコと連絡を取り合うラルフの発言の背景には、レッドブルを長年支えてきたヘルムート・マルコの退場がある。マルコは2025年末で親会社レッドブル社を離れたが、チームの成功に20年以上にわたって深く関与し、ジュニア育成でも重要な役割を担ってきた。マルコは特にマックス・フェルスタッペンと近い関係にあったとされ、かつてはマルコがチームを去ればマックスが離脱できる条項が契約に含まれているとも報じられていた。ただ、マックス本人は2026年もマルコとの関係が続いていることを認めている。先月のF1オーストラリアGPでPlanetF1.comなどに対し、次のように語っていた。「ヘルムートからのオーストリア寄りのジョークは少し減ったかもしれないけど、今でも連絡は取っている」「クルマの細かいことをそこまで話すわけではないけど、人生のことを話すんだ。彼とは本当に多くの時間を共有してきた。だからもちろん、ガレージの中で少し違って感じるのは事実だ。でも同時に前を向かないといけない」「パフォーマンスについて考えなければならない。でも同時に、さっきも言ったように素晴らしい関係だし、今でも連絡を取り合っている」ローラン・メキースもマルコとの関係継続を認めるレッドブルF1代表のローラン・メキースも、2026年のマルコとの関係が完全に切れたわけではないと説明している。メキースは最近、F1公式ポッドキャスト『Beyond The Grid』に出演し、マルコについて「今でも非常にオープンで、我々に対して協力的な存在だ」と語った。一方で、ラルフ・シューマッハの発言は、マルコ不在がチーム内の空気や支柱のあり方に影響しているのではないかという見方を示したものだった。ヨス・フェルスタッペンがそこに強く反応したことは、レッドブルを取り巻く状況がそれだけ神経質な局面にあることも映し出している。今回のやり取りは、単なる応酬ではなく、2026年のレッドブルが抱える緊張感を象徴する出来事と言えそうだ。マルコの存在感は依然として大きく、外からどう見えるかと、当事者がどう受け止めているかの間には、なお小さくない温度差がある。
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